五郎山に2本の新ルートを追加してきた。
2020年の11月に五郎山ダイレクトという、五郎山では最初のクライミングルートを作って以来、2年半ほどで派生ルートも含めると7本のラインができたことになる。
これで「難しすぎず楽しく登れそうなライン」はほぼ登り終え、われわれの五郎山通いもいったん卒業ということとなった。
パートナーは五郎山ダイレクトで初めてロープを結んだ長友さん。
仕事が忙しくお疲れモードで、土曜はお休み。日曜だけで2本を登った。
マキヨセ本峰リッジ
右側スカイラインがマキヨセ本峰リッジ
マキヨセ主峰の南面に落ち込む顕著なリッジで、この写真は登山道を西側から登ってマキヨセの稜線に出たあたりからのもの。登ったのはスカイラインの少し向こう側。
マキヨセに向かう登山道が、マキヨセの南面岩壁にあたったところから岩壁基部を右にトラバース。
100メートル程度(?)で顕著な本峰リッジの取付き。
マキヨセ南面の岩壁基部をトラバースすると、すぐにそれとわかるマキヨセ本峰リッジの下へ。上に見えるピラミッド状のピークが特徴。
リッジを少し回り込んだあたりを取付きとする。
渾身のじゃんけんに勝った赤沼リードで離陸。
正面は迫力ある岩壁だが、右から巻き込んでいくと若干組成の弱い感じはあるものの、3級程度の簡単なクライミングであっさりと特徴的なピラミッド状のピークに到達。それにしても素敵な景色、素敵なシチュエーション、快適で難しくないクライミングに幸せ気分が盛り上がる。癒し系クライミングの極みですな。
ピラミッド状ピークでビレイする赤沼
良いとこどりしてゴメンね。長友さん。
ここからは数メートルの簡単な岩稜で樹林に飛び込んで、すぐにマキヨセ主峰。思ったより簡単なクライミングでした。
1P目40m 3級 2P目20m 2級といったところ。
ルート取付き、5月21日9時15分、終了10時20分。約1時間の軽いクライミングでした。
五郎山南壁トラバース満喫ルート開拓
さて。西側からの見た目で結構大変なクライミングを想定していたものの、あっさり1時間のクライミングで終わってしまったマキヨセ本峰リッジ。もう1本登ってしまおう。
この地域(五郎山、マキヨセ一帯の岩場)で、「必然性があって難しすぎないライン」といえばあと一つ。
五郎山南壁のダイレクトとどまんなかルートの間の大きなフェースだ。
五郎山ダイレクトと南壁どまんなかルートの間には、気持ちのよさげなフェースが展開しているが・・・・
下部が陰惨で急傾斜の垂壁帯。苔と水滴と闘いながらかぶり気味フェースでのクライミングをしたいか?
それはもう特殊な好みの人たちにまかせるとして、癒し系クライミング愛好家のわれわれのターゲットからは完全にはずれますな。
ちなみにどまんなかルートの右側にも素敵なフェースがあるように見えますが、上図のお絵描きが下手なのもありまして、このへんはあっさり1Pで登れそうなしょぼい系フェースなんです。まあこのあたりは将来暇なときに遊びにきてもいいんですが、当面のターゲットからは除外。
下部の垂壁帯を避けて、どまんなかルートの途中から左にトラバースして、上部だけを登ろうという作戦で、どまんなかルートからスタート。
長友さんリードで離陸。
どまんなかルート1P目終了点となるハング下テラスまでロープを伸ばす。
2P目は赤沼リードでいよいよ左のフェースに向かってトラバース。カンテの向こう側はどうなっていることやら。
カンテを廻り込んだ先はビレー点からは見えない。カンテを廻るあたりがホールドスタンスに乏しい、露出感のあるポイント。
カンテの先は上に見える終了点のテラスに向かってフェースを左上していく。
終了点となる広く気持ちのよいテラスに長友さんも到着。
ダイレクトルートの終了点でもある気持ちのよいテラスでしばしまったり。
さあこれで五郎山でのクライミングも一段落。山頂でも踏んでおりるか~というところだったが・・・・長友さん、今のピッチがお気に入りのようで、今度はリードで登りたいと。
てなわけで懸垂下降でおりて、また登って、今度は赤沼フォローで再度テラスに到着。
どまんなかルートの派生ながら、とても気持ちのよいトラバースを楽しむことのできるラインなので、トラバース満喫ルートと名付けた。
1P 20m4級(どまんなかルート) 2P 40m 5級(オリジナルのトラバース&テラスにあがるライン)
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