
乗鞍岳から北に延びる乗鞍連峰は、信州(長野)側と飛騨(岐阜)側の国境稜線を形成しつつ、焼岳を経て西穂高岳に至る。
かつて信州と飛騨を結ぶ峠越えの古道があり、鎌倉時代にはそこが整備されて鎌倉街道の一部となっていたらしいが、安房峠を越える道とトンネルが開通してから廃道化している。
国境稜線上には整備された登山道は一部しかなく、静かな登山の楽しめるエリアとなっている。
そんな中で十石山(標高2525メートル)には白骨温泉からの登山道が整備されていて、比較的登りやすい山のようだ。
穂高連峰や乗鞍岳などに囲まれた眺望のよい山としても知られている。
思い立ってゴールデンウィーク明けの平日に妻と登って来た。
他の登山者にはまったく出あわない静かな山旅となった。

白骨温泉近くの登山口に車を停めてスタート。
上部にはまだ雪が残っているようなので、登山靴とストックにアイゼンも一応持参。
笹薮と樹林に覆われているが、登山道はよく刈り払われ整備されている。





標高2400メートルあたりから稜線までは広大な雪の斜面となる。
表面が凍ってはいないので危険はないが、妻はここからアイゼン装着。
赤沼はツボ足でステップを切りつつ先導。

ここまで約4時間の単調な登り。しかもアイゼンをつけていた妻はこの辺で「もう疲れた。下りたい」とか言い出すが、稜線まで行けば眺望が広がるはずともう少し進んでみることに。


なだらかな稜線に雪は少なくハイマツに覆われている。
小屋から少し山頂方面に歩くと一気に視界がひらけ北アルプスの峰々が姿を現す。
手前が焼岳、その向こうには笠ヶ岳から双六方面への稜線、その右は穂高連峰から槍ヶ岳までが連なっている。



山頂からハイマツに覆われた踏み跡を少し辿ると、ようやく乗鞍岳方面の眺望がひらけた。

午後から雨の予報だしと下山開始。
先にどんどん滑りおりていったら、「そんなに離れて、私が熊に襲われたらどうやって助けにくるのよ!」とか怒ってるし。
いや熊と戦っても勝てる自信ないけど・・・・ま、一応熊対策3点セット(鈴、匂い袋、熊スプレー)は赤沼が携帯しているんですが。

約8時間の行動となりました。

下諏訪の矢木温泉(300円、この日は無人、石鹸等なし)に立ち寄ってさっぱりしてから、北杜市の家近くの行きつけ居酒屋に直行しました~。
