赤沼がクライミングを始めたのは1970年台の後半。
そのころ登山に使っていたのは主に国土地理院発行の地形図だったが、まわりの登山者たちからは「りくそくの地図」と呼ばれることが多かった。
陸軍陸地測量部(りくそく)は1945年の終戦のときに解体して、地図関係の仕事は内務省国土地理院に引き継がれたわけだが、1970年台になってもまだ「りくそくの地図」と呼んでいたのはなんだか不思議な感じがする。

まあそれはともかく。

RCCⅡ発行の「日本の岩場」に紹介されている著名な岩場をある程度登ると、ルート図のあるクライミングに少し飽きてきて、未踏(未知)の岩場を探し出しては登る自由さが楽しくなってきた。
地形図上で「毛虫」のような岩記号を探しては偵察に行くわけだが、よい岩場にあたる精度は低くて徒労に終わる場合が多かった。
やがて自分の勘が働くようになってからは精度もあがってきたが、そのころには体力が落ち目に・・・・
傍らでテクノロジー?も進化してきて、地形図に岩質マップのレイヤーをかけてみたり、篤志ハイカーのブログの写真をあさってみたり、Google earthで確認したりもできるようになってきた。
そうやって見つけた五郎山の岩場でのクライミングは最近の成功例のひとつ。

さてここで最近売り出し中で世間をぶいぶい言わせてるAIの力試しでもしてみようかと思い立った。
前日妻と十石山で長めの登山をやって北杜市の家に帰ってきて、午後から東京の家に戻る予定なので、午前中に周辺の岩場でも探しに行くかとGeminiに「北杜市周辺でまだ人に知られていないが、クライミングの楽しそうな岩場」の調査をさせてみる。
見つけてきたのがこれ。

おなじみの信州峠から横尾山に向かう途上、カヤトに覆われたなだらかな展望ポイントの東南面にたしかに小さな岩記号がある。
たしかに花崗岩の多いエリアだし、ちょっとしたスラブなりクラックくらいはあるかも?
そういえば瑞牆山あたりのクライミングで名を馳せた兄貴分の中尾さんも「最近はボルダーすら開拓されつくされてきて、山奥に行かないといい岩場が見つからん」なんてぼやいてたっけ。
面白そうな岩場でもあれば誘って登りに行けるね~。

家から信州峠は車で30分。
ここから登山道を30分程度でカヤトの原にあがる急斜面の手前。ここから左手におりていく。

この辺から登山道をはずれて左斜面を下りる。

あっという間に岩記号のあたりについたが・・・・あはは。
岩ごろごろの中に藪だらけの露岩がいくつか。
まあ地形図には岩記号つけるわな。これなら。

岩記号のどまんなかあたりにきれいなルンゼが伸びている。
写真の見た目よりはだいぶ急で結構いやな登りになるな、これは。

ルンゼの両岸が一応やぶやぶの岩稜となっている。右の岩稜のほうが岩の露出が大きいかな?樹林やブッシュがついていてすっきりはしないけど、難しくはなさそうだから登ってしまおう。
位置的には中央岩稜ってなところ?(笑)

こんなところをなるべく岩稜沿いに登る。
やぶ岩稜登り初級って感じで案外と楽しい。

最後の方は岩が減って、傾斜強めの木登りフェース。

傾斜が落ちてくるとまもなくカヤトの原直前の登山道に飛び出した。

うしろを振り返ると稜線上に素敵な岩塔がにょきにょきと。
あれ?あっちのほうが楽しそうじゃん・・・とよく見たら瑞牆山でした。

カヤトの原に到着。
南アルプスや八ヶ岳、北アルプスまでよく見えてますな。

カヤトの原からののどかなパノラマを動画撮影。

信州峠からアプローチ含めて1時間半ほどの楽しいお遊びプランとなりました。
まあクライミングの岩場探しとしては失敗ですが、Geminiにこれからノウハウを詰め込んで学習してもらうといたしましょう。