低山愛好家として多くの著作を物している横山厚夫さんが、某サイトで紹介していた木賊山に登ってみることにした。曰く「ずくなし登山」だと。ずくというのは元気とか根性といった意味で、下町の山岳会のおっさんたちが使っていたので東京下町言葉かと思いきや、実は長野を中心とした方言だった。つまりお気楽ハイキングの対象だということ。


木賊山(とくさやま)というのは甲武信岳近くのやつが有名だが、ここで紹介されていたのは甲府方面と瑞牆山の西側の登山口、瑞牆山荘あたりを結ぶクリスタルラインという林道の途上、木賊峠近くの小ピークのことで、横山さんが便宜上、そう仮称したらしい。
クリスタルラインは、知る人ぞ知る花崗岩の美しい渓谷に沿った林道で、原生林の多い気持ちよいエリア。横山さんのお薦めでもあるし、妻とのお気楽ハイキングにはうってつけと確信した。

木賊峠近く

戻り梅雨のようなはっきりしない天候だが、森歩きならかえって気持ちよいかもしれない。

木賊峠の位置


実際に歩いたトラック。1770mの小ピークまでの往復で片道20-30分のほんと、ずくなし登山
木賊峠からしばらくは気持ちのよい樹林。踏み跡もしっかりとある。
雨上がりで足元はあっという間にびしょぬれ。たまにある倒木に体力を消耗する。

10分も登ると鹿よけの柵にあたる。柵内は草ぼーぼー。つまり鹿のおかげで藪漕ぎが少なくてすんでる?
山頂はなにもない原っぱ
瑞牆方面?の岩山が幻想的に浮かび上がる

のんびり歩いても往復1時間もかからないお気楽ハイキングでした。