アルパインクライミング・沢登り・フリークライミング・地域研究などジャンルを問わず活動する山岳会

タグ: ハイキング

木賊山-ずくなしハイキング

低山愛好家として多くの著作を物している横山厚夫さんが、某サイトで紹介していた木賊山に登ってみることにした。曰く「ずくなし登山」だと。ずくというのは元気とか根性といった意味で、下町の山岳会のおっさんたちが使っていたので東京下町言葉かと思いきや、実は長野を中心とした方言だった。つまりお気楽ハイキングの対象だということ。


木賊山(とくさやま)というのは甲武信岳近くのやつが有名だが、ここで紹介されていたのは甲府方面と瑞牆山の西側の登山口、瑞牆山荘あたりを結ぶクリスタルラインという林道の途上、木賊峠近くの小ピークのことで、横山さんが便宜上、そう仮称したらしい。
クリスタルラインは、知る人ぞ知る花崗岩の美しい渓谷に沿った林道で、原生林の多い気持ちよいエリア。横山さんのお薦めでもあるし、妻とのお気楽ハイキングにはうってつけと確信した。

木賊峠近く

戻り梅雨のようなはっきりしない天候だが、森歩きならかえって気持ちよいかもしれない。

木賊峠の位置


実際に歩いたトラック。1770mの小ピークまでの往復で片道20-30分のほんと、ずくなし登山
木賊峠からしばらくは気持ちのよい樹林。踏み跡もしっかりとある。
雨上がりで足元はあっという間にびしょぬれ。たまにある倒木に体力を消耗する。

10分も登ると鹿よけの柵にあたる。柵内は草ぼーぼー。つまり鹿のおかげで藪漕ぎが少なくてすんでる?
山頂はなにもない原っぱ
瑞牆方面?の岩山が幻想的に浮かび上がる

のんびり歩いても往復1時間もかからないお気楽ハイキングでした。





ビバ!南相木村–臨幸峠~村界尾根の無名峰

2022年5月2日

スマホの無料GPSアプリも普及し、地図に道のない山はかなり身近なものとなってきた。
1)カシミール3Dで地図を眺める。
2)気になったピークの地域名や標高で検索
3)まあ大概、地図に記載のない山の名前とGPSトラックデータ入りのヤマレコデータなんぞが見つかる。
4)トラックデータをiPhoneに転送して、そのあたりに出かける。

そんな山の楽しみ方も普通にできるようになってきた。

さて最近ちょっと気になってる南相木村の山々。

マイナーな山ヲタクの掃きだめ、ヤマレコあたりを見てもこの地域の情報は希少だ。
でも地形データを眺める限り、ここは絶対楽しいはず。
どうも宝の山な匂いがする。

臨幸峠という峠が気になる。
南相木と佐久をつなぐ小沢志なの入トンネルが開通する以前は山道があったが、今では廃道に近い状態らしい。
この臨幸峠から南方向は、きれいな尾根が男山と天狗山間の稜線にまで伸びている。北方向は、先日登った海ノ口城址のある城山に至る。この尾根は佐久の南牧村と南相木村の村界尾根にあたる。
山歩きの記録がないか検索してみたがなにも見つからない。
これはかなり疑わしい。パトロールに行かざるをえまい。

先日登った立岩の横から伸びる林道の行き止まりに車を停めて出発。

臨幸峠までは沢沿いの急斜面。古い踏み跡はあるらしいが、シダ類に覆われて判別つかず。妻は気持ち悪い~を連発。
臨幸峠に出ると展望が開ける。樹林の間に北岳~甲斐駒~八ヶ岳~浅間山などが見える。男山もすぐ近く。
尾根に出てシダ類から解放され、ご機嫌な妻
1544mピーク。期待した山名表示等は一切なし。
先日登った峰雄山かな?
今日はここまで。1591m峰。やはり山名標識などない。
最終到達地点。
往路を戻る。
臨幸峠からの下り。地図上は沢沿いに破線の記載があったが、踏み跡が沢の左岸尾根方面に伸びているのを発見。こちらのほうがシダ類の急斜面を回避できて快適。
樹間を蛇行する快適な尾根道を下山。
下山後は南相木ダムの観光。ずみ岩、天狗山などが眺望できる。

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén