山巡じじい会による黒曜石の巨大露頭探索行は、メンバーのわたべ氏の発案で始まった。
「なんでも大型バスサイズの巨大露頭が北八ヶ岳にあって、研究者たちはそれを見つけているけど場所を隠しているらしいぞ!」
というわけ。

やじうま根性にもとづくリサーチ(研究者の論文から場所を特定できそうなところを探したり、Google earthで探したり・・・)のうえで冷山周辺を散策した際、案外と簡単に露頭にたどりつけそうなヒントを得てしまった。(そのヒントを上記リンクの投稿に記載したら、それを見てたどり着いた方がいたようなので、なんかそれもいかんな・・・と当該テキストは削除いたしました。)
じじい会のおとぼけハイキングの際は時間切れでたどり着けなかったので、いつかはと思っていた露頭見学山行を今回、実行してみた。

目をつけていた某所より入山。
苔に覆われた北八ヶ岳特有の森歩きが気持ちよい。
時折現れるはいまつやシャクナゲの密集したやぶを避けつつ、いくつかの手掛かりをもとに森林内を徘徊。
ときおり現れる赤やピンクのテープに惑わされたり、以前にこのへんを探索したらしい方のGPSログなどを頼りに迷走のすえ、どうやらたどり着いたようだ。

こんなのがいきなり現れたので、例の巨大露頭なるものは近くにあると感じた。

周辺一帯、黒光りする黒曜石らしきものが顔を出していたり、落ちていたり。

巨大露頭というからには崖のようになっているはず・・・と目星をつけて地形を探るとそれらしき斜面が現れる。

この下は急傾斜に落ちているぞ。

これか?と思ったがバスほどのサイズではない。まあ研究者だって誇張はするかもね~とか思いつつ。

あったわ。10メートルはありそう。これなら大型バスと言ってもよいでしょう。お隣にも少しだけこれより小さいのがある。
ただ普通の苔に覆われた岩にしか見えない。でもところどころ黒光りするものが顔を出しているし、まあこの中が黒曜石なんでしょうね。このまわりにもいっぱい黒光りした岩があることだし。

この大岩の下は気持ちのよい広場になっていて、割れたビンやらキャンプした跡のような感じとかいろいろあって、これがその巨大露頭だと確信する。

なによりもあたりをつけていた場所にぴったりな場所。

探索行は以上でした。
ここからは研究者のつけたらしい踏み跡(と言っても結構とぎれとぎれでルーファイは難しい)を辿って30分ほどで国道に帰ることができた。(つまりこの場所さえわかればものの30分でたどり着ける場所ということですね。)

黒曜石露頭の学術的価値や興味については、素人の語ることではないので控えます。でも調べてみるととても面白い。
興味を持たれましたら、茅野市のHPや日本で唯一とかいう明治大学の黒曜石研究センターのHPをご参照ください。その他検索すると民間研究者もいろいろいるようですよ~。