アルパインクライミング・沢登り・フリークライミング・地域研究などジャンルを問わず活動する山岳会

月: 2024年6月

保護中: 前穂高岳第二尾根支稜登攀計画

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佐久・赤顔山南壁左稜

その辺の崖(壁?)です。
川上村の男山、天狗山、五郎山と岩峰でのクライミングも大方(自分に登れそうなラインは)片付きはじめて、ついにその辺の崖に手を出そうかという段階・・・・なのかな?

まあ気にはなっていたわけです。
天狗山の手前に割と印象的な赤く脆そうな崖があって、それなりに目立っていたんで。
ナナーズ川上村店あたりからは結構迫力あるように見えるし。
ちなみにナナーズ川上村店では、つよつよクライマーが二人もレジ打ってたりするし(2024年6月現在)、その敷地内にはルーフロックというクライミングショップがあって、代表の北平さんはじめすごいクライマーだらけ。
その周辺でも赤顔山(あかづらやま)の岩場はそれなりに注目?はされていたみたい。(ルートがあるという未確認情報もあり)

それともう一つ。
悲運の皇子、重仁親王が南相木村から臨幸峠を越えて川上村の御所平に居を構えていたという説がありまして。
その説によると、白馬に乗って臨幸峠を越えてきた重仁親王の姿がご神体として祀られたのが、赤顔山の下(一角にある内裏山というのが本体?)御霊社であるらしい。


川上村村誌によるとそのような記載があるらしい(私は未確認)が、今では産泰神社として藪と墓場の裏に隠されたかのように祀られております。

そして臨幸峠からつづく稜線上にあるのが天狗山、馬越峠、そしてなんと御陵山(おみはかやま)。御霊神社(産泰神社)の上が内裏山、そして赤顔山。なんか悲運の皇子との関連性を疑ってしまうような地名が並んでおりますな~。ちょっとそんな興味というか、やじうま目線もあって赤顔山にはなんとなく気が引かれておりました。

さて6月20日。
どこか山行きたいな~と山巡唯一の若手部員真帆ちゃんに都合を聞くと、「午後半休ならとれますけど・・・」って。
私は私でちょっといろいろ疲れ気味だったりするし、長い山歩きよりは軽いクライミングがいいなと思い、「じゃあ気になっていた赤顔山に手を出すか!」となった次第。
先日南稜に行った際駐車した大深山遺跡の駐車場から歩けば近そうだし、壁も大きくはない。半日あれば十分だろう。

大深山遺跡見学者用の駐車場からスタート。

すぐに大深山遺跡。
縄文中期の遺跡で全国でもまれにみる大型遺跡で、竪穴式住居が52戸も見つかったそうだ。

大深山遺跡を越えてさらに林道を使って山腹をトラバースしていくと、赤顔山の南面岩壁が見えてくる。
思っていたより崖の規模が大きいかも。
真帆ちゃんは「これは崖じゃなくて、列記とした壁です!」と主張。

いずれにせよ悪そうな岩場だな。

よく観察すると左によるほど傾斜は落ちて行き、登れるかもという感じ。右側は赤くて脆そうな岩でかなりオーバーハングしている。

登るのははじめから想定していた左の壁ぎわライン。
木登りに終わるのか、少しは岩登りができるのか。
少なくとも右側の稜よりは岩が多く露出して見える。

林道が終わったところから左稜の末端を目指して樹林をトラバースしていく。

それとすぐにわかる左稜の尾根に出て、少し登るといかにも取付き!という岩場となる。難しくはなさそうだが一応ロープをつけてスタート。

じゃんけんに勝った赤沼からリード。
お!なんか楽しいぞ!
岩は硬いしフリクションもよし。
絵に描いたような楽しい3級岩稜コースではないか~!

「楽しいではないですか~!」
と登ってくる真帆ちゃん。

そのまま真帆ちゃんが2P目に突入するが、かなり傾斜も落ちてほぼ歩き。

一応ビレイはしてます的な?

ここからはロープはずして行こうか~と、雑に巻いたロープを肩に歩き出す。木の根っこつかんで、時折出てくる露岩のクライミング。松の葉っぱが滑って少し怖い。

岩登りとは言えないが、いい感じの尾根歩き。でも右側は岩壁が切れ落ちていて大迫力。

尾根の右側は迫力の岩壁が展開。
右稜はなんだか木に覆われてそうだな。

登るとしたらいくらか傾斜の落ちる左よりですな。天狗山と同じ岩質だとしたら逆相で結構苦労するかも。

時折ロープを出すけど、いらないレベルでした。

こんな感じの岩稜をすたすたと登っていくので、身体にはこたえるが、どんどんと高度を稼いでいけます。

尾根の最後がかぶった岩場になっている。

一応ロープをつけて登っていくとまもなく終了点。

なんだか絵に描いたような終了点。
この尾根、岩登りっぽくはないんだけど、最初と最後がクライミングルートっぽいのが笑える・・・というか、とても楽しい気分になるところですな。

というわけで、自撮りのツーショット。

岩場の終了点から赤顔山までは踏み跡らしきものもあり、軽く赤顔山山頂を往復。

赤顔山山頂手前には少し岩登りっぽくなるポイントもある。

赤顔山山頂の標識は文字が消えているものの、その上に小さく山名が書いてあった。北杜市のパン屋エルベテルのウィンナーロールとツーショット。

左稜を登ったから、今度は右稜を下降してみようと、岩場の終了点あたりまで戻ってくる。下には川上村が広がる。ナナーズがよく見えてるね。

川上村のナナーズを望遠撮影。ルーフロックもわかるね。

右稜は案の定岩場とは言えず、樹林ごしに歩いておりていく。少しおりるとさっき登って来た左稜が見える。

右稜の急斜面をおりていくと傾斜の緩い笹薮となって、登って来た林道に出る。

赤顔山南面岩壁左稜を登って、右稜を下りたわけ。こちらがトラックレコード。

11:20am 大深山遺跡
12:15pm 左稜取付き
13:00pm 左稜終了点
13:40pm 赤顔山山頂
14:20pm 右稜下降終了
14:40pm 大深山遺跡駐車場

半日かからないかる~い岩稜クライミング&ハイキングでした。

山巡じじい会第八回草戸山&ごん助

山巡じじい会。
すなわち老齢化のため滅亡しかけていた山岳巡礼倶楽部の生き残りメンバーが集まって、軽い山登りと宴会をするという集まり。
もう今回で8回目。
いつからやってるんだろうと山行一覧を見たら、案外と最近始めたんだよね。

第一回 2019年5月 弘法山
第二回 2020年5月 草戸山
第三回 2020年9月 八が岳・冷山
第四回 2020年10月 矢倉岳
第五回 2021年10月 湯河原・城山
第六回 2022年1月 源太ヶ城
第七回 2022年3月 佐久・海ノ口城址

そして今回が第八回というわけ。

さて今回はどこ行こうか。
パシリ赤沼がいろいろと頭を巡らせていると・・・・
二階さんからここで打ち上げしようぜとのアイデア。

高尾、浅川町の「いろりの里 ごん助」

宴会場が決まったので、山は以前にも使った高尾山近くの草戸山に決定。

いつもの面子は全員参加。
下又白谷の本当のフロンティア惣之助さん。
下又白谷研究を深めたわたべさん。
山巡が初登頂したトリニティーピークのサミッター二階さん。
そしてまだまだ下又白谷あたりうろちょろしてる、パシリの赤沼
そして今回は何か勘違い?して山巡に入部してきた真帆ちゃんも参加。

宴会場の予約時間からコースタイム(標準の2倍で計算)を逆算して、高尾山口駅11時集合。

しか~し。
最も時間がかかると想定していた惣之助さんがやたらと元気。
先頭でどんどん進んで、なぜか若手が置いて行かれる。

「このスピードだったら宴会場に早く着きすぎます。」と赤沼。

「なあに惣ちゃんはすぐばてて止まるから」と二階さん。

でもあれ?あれ?

山頂までそのペースで行ってしまったよ。
てかまあかる~い山なんですけどね。そもそも。

それにしても、この癖の強いおしゃべりじいさんたちとは初対面の真帆ちゃん。
あっという間に溶け込んで、なんなら一番大きな声でしゃべり続け、爺さんたちのおしゃべりが幾分控えめですらあったり。
先頭を歩く赤沼はその様子を聞きながら笑いをこらえてましたよ。

あっという間に山頂。

だいぶ時間が余るな~

いつものじじい会は酒肴持参で、山頂宴会をやることが多かったけれど、今回は宴会場の予約が午後3時半。時間をつぶそうにも飲み食いするものもあるわけないよな~~~~~

てかザックからいろいろ出てくるし。

宴会場までの道のりはゆっくり歩いて一時間程度なんで、午後2時に出れば余裕。

そういうわけで山頂のベンチで1時間以上の宴会(一次会?)。
なんかみんな楽しそうだな~

よくしゃべる真帆ちゃんもお姫様扱いされてまんざらでもない様子。

あとから現代クライマーの先端にいる真帆ちゃんに、じじいたちの印象を聞いたら「ザ・昭和の山屋って感じですね~」って。まあその通りなんだけど。

そしてほろ酔い加減の下山をして。

ごん助で宴会開始です。

惣之助さん楽しそう。

真帆ちゃんと共通の知り合いの多い二階さん。ツーショットを撮って誰かに送りたいらしい。

そして一番の酒豪もどうやら真帆ちゃんだったらしい。主役決定。

一次会のはずだったごん助宴会が二次会となり。

今回はいつもと違って酔っ払い千鳥足によるけが人も出ず、無事に終了。

そして赤沼と真帆ちゃんはそのまま高尾のニコちゃん(YCC)宅で奥様の梨恵さん(ぶなの会)も加わっての三次会。

テムレスで家事してるニコちゃん。

酔っ払いギター弾く赤沼

そして翌日はニコちゃん、真帆ちゃん、赤沼で甲府の兜岩でフリークライミング。赤沼がチョーク袋を使う貴重なフリークライミング映像ですよ。そう脆くない壁も登るのだ。

そしてニコちゃん、赤沼が暑さと二日酔いでへべれけになった後も、真帆ちゃんは一人難しそうなところを攻め続けておりました。


佐久・天狗山「モフモフスラブ」& 宴会

「モフモフスラブ」は、昨年10月に登った右壁右稜の別名(?)ということになりますかね。これです↓。

モフモフの苔に覆われたこのピッチを登ってみた~いという、(女子だけの山岳会、銀嶺会の)宮田組長のリクエストに答えて、右壁右稜を再登攀することになった次第。まあいわゆる「観光的なクライミング」ってことですかね。

宮田組長に面子今のところ二人だから誰か誘ってもよいよ、と言ったら笹川淳子さん(通称メパンナ)を連れてきた。
「メパンナは一期生だから・・」と宮田組長。

そもそも赤沼とメパンナがFacebookを通じて知り合い、何度か一緒に山に行くうちに私のことを「開拓師匠」とか、「ボロ壁師匠」とか、はては「泥壁師匠」とか呼び始め、謎の師妹関係が生じていたらしく。
ちなみにメパンナは今やドライツーリングの世界で名をはせて、日本代表選手として世界を転戦中。
そしてメパンナ経由で知り合った宮田組長は「二期生」ということになるらしい。いや別に楽しく登っていただけで、何かを指導した覚えもないし・・・

まあそれはともかく。
割と長いおつきあいとなった仲間3人で観光クライミングに出かけたわけ。

さて10月8日(土曜)朝、川上村ナナーズで集合。
赤沼は前日五郎山あたりをうろちょろして、実はすでにお疲れモード。

左から宮田組長、赤沼、メパンナ。

赤沼は2回目なので「全部リードしていいよ」と言うと、二人でじゃんけんしてメパンナから登り始め。
「選手権を控えているので絶対怪我だけはしたくない。」とか言っているわりに泥っぽい壁をさっさと登っていきます。

宮田組長リード中

右壁右稜は有名な「天狗山ダイレクト」の右側にある樹林と接する岩稜で、樹林に逃げればいくらでも逃げられるけど、なるべく岩場の露出部分を登ろうよというルート。終了点は天狗山ダイレクトと同じ。

岩を選べばそれなりに高度感もあります。新緑が眩しい。
モフモフスラブピッチの導入部
以前より苔が白い気はする。苔がすべるが傾斜もさしてないので、難しいクライミングにはなりません。
赤沼はほぼフォロー

そして終了点。そこに腰を下ろす人影。
なんと真帆ちゃんでした。てかクライミング中のトランシーバーに割り込んできて、来ていることはわかっていたんだけど・・・

北杜市で出稼ぎしながらクライミング三昧中の真帆ちゃんは、なんと北杜市での仕事のお昼休みに天狗山山頂まで駆け上がり、終了点で待ち伏せしていた。

真帆ちゃん登場(右端)

そして午後の仕事に間に合わせるべく、山頂で記念撮影のあとさっさと下っていった。20分後には写真入りメッセージがきていたので、それくらいで駆け下りたものと思われる。

そして恒例、北杜市の赤沼家宴会。
あれ?一人増えてる?
宮田組長のお隣は越百小屋の名物のん兵衛女将、タマさん。
宮田組長の人たらし人脈の一人で、赤沼が「一緒に越百小屋行って紹介してくれ」と言っていたのだが、まさかここに連れてくるとは。
そして赤沼はすでに疲労の頂点。しばらく飲み食いしていったん退出。(寝室にね)

宴会場が騒々しくなったなと起きるとまたまた真帆ちゃん登場。
午後の仕事が終わって駆けつけてきた。ちなみに翌日も早朝から仕事。

その後タマさん、メパンナのジャニヲタ会話や、宮田、赤沼のクラリネットーギターデュオ、宮田カラオケ独演会と続き、最後は午前3時に至る女子トークとなったらしい。赤沼は日をまたぐ前に撃沈しておりました。

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