アルパインクライミング・沢登り・フリークライミング・地域研究などジャンルを問わず活動する山岳会

月: 2013年8月

【親子登山】御座山北西稜

2013年8月15日(赤沼、赤沼息子)

受験生の息子を引き連れ沢登りに行ったばかりだが、今年はなんと親子合宿第二弾を決行することに。

御座山北西稜を目指します。

今回は息子の塾、部活などの合間で8月15日~18日がお休みとなった。
16日はFacebook関係のクライミング友達と小川山、17~18日は友人の蓼科別荘にお呼ばれ。そこから逆算して15日はどこか気楽な岩稜でも登ろうかとなり、男山ダイレクト尾根かここかという候補からこちらになった。

前夜東京を発ち、下仁田の道の駅で車中泊。
当日朝、山口集落に移動して御座山登山口の標識に従って登山道を行きます。

1時間ほど歩くと左手に顕著な岩稜が見えてくる。これが北西稜。以前に2回登っているのでここは迷いなし。

岩登りじゃなくて、木登りじゃん!
ぶつぶつ言いながら岩稜にアプローチ。

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岩稜の末端部分。岩はきれいだが案外と脆いところも多い。

岩稜に取り付くルートファインディングが一番の核心。
いやな露岩と木登りで側壁を登っていく。

やっと岩稜上に出た。

ロープをつけてしゃきっと出発。

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岩登り自体は難しくない。慣れた人ならロープはいらないだろう。

ごろごろ言いながら雷雲が近づいてきたので急ぎ目に山頂を目指す。

山頂到着。おにぎりかじってすぐ下山準備。

登山道を降りる。踏み跡はしっかりしているものの、倒木やこけに覆われていてわかりにくい。

谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩変形チムニー

2013年8月(赤沼ほか1名)

一の倉も久々。
何度か来てはいたのだが、谷川はやはり天候が安定せず、今回は久々に登れた1本。

ちょっと前(?)までは出合まで車で入れたんだが、今ってロープウェーまでしか入れないのね。なんてことを言うとどんだけ谷川行ってないのかばればれな気もしますな。

烏帽子奥壁なんてさ、もう人が数珠つなぎで登ってるんだろうと思って、その場合は幽の沢まで足を伸ばすか~なんて考えていたが、まったくの杞憂。
この日はわれわれパーティーで一の倉独占でした。

雪渓は適度に少なく、下部は沢沿いに遡行できます。足濡らしたくないわれわれは右岸の巻き道に入ったけど、なんか最近あんまり踏まれてない?最後がいや~な笹の斜面になってたり。
テールリッジの手前に少し雪渓が残っているのでそこを渡ったらすぐにテールリッジ。
テールリッジも今やフィックスロープだらけのハイキング道路と化してますね。

衝立岩に向かってテールリッジを登っていく。
この日下界は記録的猛暑。でもさすがに雪渓を渡ってくる風が気持ちいい。

変形チムニー目指してフェースを登っていく。それにしても支点少ない。谷川ってこんなもんだったっけ?想像では大勢の人が来てペツルでも打ちまくられてるんではとか思ってたんだけどね。
かつて何度か登ったはずなんだけど、ルートファインディングわからず苦戦。

変形チムニーの核心を登り出す。この頃の谷川の4級プラスって難しいよね~
かなりやばい思いして登っても5級つけちゃあな~っていう慎ましやかさがあったんかなとか思う。そもそもクライミングに客観性なんてないんだから、5.11とか5.11aとか細かくグレードつけていく姿勢よりも、「俺は苦労したけど、自分そんなにうまくないし、5級つけちゃあ頑張って登ってる人に失礼だよな・・・」的な配慮で4級にそっとプラスをつけておく、そんな奥ゆかしさが好きだなあ。

核心部を上から撮影。
このピッチあとづけで5.8なんてつけられてるね。
たしかにそんな程度なんだけど、こういうグレードで表されたとたん、ルートの豊かさが失われてただの「内面登攀」ルートになっちゃった気がするのね。オールドクライマーとしては。

谷川の魅力はなんといっても、登攀中の「岩の墓場に囲まれた感」だな~と思う。滝沢側のスラブも低い陽光に反射してきれいだった。

中央カンテに合流。あれ?こんなフリークライミングちっくなピッチあったかな?

楽しく豪快に登れます。

烏帽子岩にせまる。これぞ谷川のスラブって感じ。

この草付の間を縫って登る感覚。懐かしんでいる間に終了点も間近。

烏帽子岩のところから裏側に空中懸垂。
6ルンゼを下山したけど、これだけすいてりゃあ登ってきたルート下りたほうが早かったね。

(赤沼記)

【親子登山】野呂川シレイ沢

2013年8月(赤沼、赤沼息子)

息子との恒例夏山合宿。
今年も行って来ました。
息子との登山は小学校3年生の常念に始まりすでに7年目。
歩きながら話をしていてどこに行ったのかなかなか思い出せなかったので、ここでまとめておこう。

3年生:常念岳~蝶ヶ岳の縦走(オヤジは久々の山登り。しかも二人分のテント、シュラフ、食料をほとんど背負ってへばへばだったな~)
4年生:奥穂高(涸沢でテント泊、このときも荷物重かった。)
5年生:北穂高~キレット越え(雨のキレット越え。北穂小屋と横尾山荘に泊まるぜいたく山行。槍まで行くつもりが悪天のため南岳から下山。横尾山荘のオヤジに子どもを雨のなかキレット越えとは・・・と鬼呼ばわりされる)
6年生:那須縦走(三斗小屋温泉泊)
中学1年生:表銀座縦走(ママも加えて3人で。燕~大天井~槍ヶ岳~槍沢下山)
中学2年生:剣岳早月尾根(このときもママと3人。もう荷物も一人前に担ぐようになって楽になってきた・・・というか、陸上で鍛えてる息子に置き去りにされた・・・・)
中学3年生:野呂川シレイ沢(受験生だし、部活忙しいし、今年は中止かな~と思ってたけど、ママが亡くなって寂しい時期だし、ここはいっそ盛り上がろうと無理やり企画を進めた。)

というわけでやってまいりました。
7年目にして夏合宿は沢登りです。
歩きはもうまったく問題ないし、モミソ沢だけでも一応沢の経験もあり。
巻きなどでリスクの多くない沢で、沢内で焚き火をして泊まろうというのが今回の趣旨。

前日の雨で水量がかなり多い。しかも寒い~
息子は朝から全身ずぶ濡れ。

ところどころザイルを出しながら行きます。

水が冷たいよ~とそろそろ泣きがはいりだす。

でんぐりがえし1000回くらいでここ下りられるかな・・・って
どういう感想じゃ。

奥の二股には午後1時過ぎにすでに到着。
稜線に抜けられなくはないが、今日中に薬師岳~夜叉神峠への下山はハード。
シュラフカバーしか持ってないし、稜線でツェルト泊はつらいのでここでゆっくり焚き火して過ごすこととする。

こんな感じでビバーク体勢OK

お焦げ臭いカレーライス。うまかったよ~

最高のビバークサイトだったけど、こいつの多いのが唯一の難。ちくちく痛かった~

やることないしもう横になっちゃえ。

夜中中火を絶やさないようにするのも案外大変。でも寒いしね。

さあ夜が明けた。今日は稜線にでて、縦走して帰る日だ。

稜線~♪ うしろに見えるのは鳳凰三山の薬師岳。

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