川上村のナナーズあたりから天狗山を見上げると、山頂直下の南面岩壁群に向かってまっすぐに伸びあがる、顕著な稜線がある。これを登ってきた。
(注:上の写真は少し西側から撮影したもので稜線を描きいれると横にトラバースしているように見えるが、実際はまっすぐ岩壁に向かっている。)

スタートは大深山遺跡の広い駐車場。
赤線トラックレコードの右側が稜線で、1466mピーク、1616mピークが地図に記載されているが、この稜線に関する情報は見当たらない。

今回の面子は、この3月で仕事を引退し、これから登山ガイドをするというニコちゃん(YCC)と、バリバリ沢屋の梨恵さん(ぶなの会)、それに赤沼(山岳巡礼倶楽部)の3人。

本来の目的は、天狗山の東側前衛峰の南面岩壁に一本の線を引こうというものだったが、前日の雨でまだコンディションが悪いことと、馬越峠への林道がまだ冬期通行止めなので、アプローチが大変なこともあって、いまいちやる気がでず。
前から気になっていたこの南面の稜線を登ってみることにしたもの。
下から見る限りわりと急峻で岩とやぶのミックスに見える。登攀具少々とロープ1本だけを持参することとした。

馬越峠への道から左に大深山遺跡に向かうと、遺跡に向かう人のためらしい大きな駐車場がある。ここに車を停めてスタート。

駐車場のすぐ前の林道を少しあがって、右に見える尾根までトラバース。尾根の末端に着いた。露岩の多い樹林の尾根という感じ。雨に濡れた苔のはえた岩がとてもよく滑るので、なるべく土の部分を選んで登っていく。

尾根は起伏が激しい。急な部分と平坦な部分が交互に出てくる。

ところどころ岩稜となり、展望も開けてくる。

ところどころ露岩となる。危険そうなところはすぐにロープを出していく。

ロープは3人で50mを一本。半分に折り返して25mダブルとして使用。

1466m峰と1616m峰の真ん中辺のピーク。このあたりから天狗山南面の岩場がだいぶ迫ってくる。

岩と樹林の岩稜にところどころ急な岩峰が飛び出ている感じ。

岩峰と岩峰の間は樹林の尾根。うっすらと踏み跡らしきものがあったりなかったり。山仕事の人が入ることはあるが、ロープが欲しくなるような岩峰部分は巻いているのかも。

目の前に天狗山南面の岩峰群が迫ってくる。この尾根は左壁(天狗山の概念はこちらを参照)あたりに向かって伸びている。

来た尾根を振り返る。
1466m峰と1616m峰の間のピークが南稜の屈折点となっている。

1616m峰に立つ。

天狗山が迫って各岩壁が鮮明に見えてくる。下記参照。

1616m峰でくつろぐニコちゃん、梨恵さん夫婦

西側の斜面はすべてソーラー発電設備で埋め尽くされている。この設備に沿って下山するが、林道が設備のために寸断されていて、ここにあったはずの登山道は廃道になっている。

廃道となった登山道あたりに出る。山頂へは何度も行っているので、ここからだいたい廃道にそって下山。

ソーラー発電設備のフェンスに沿って、寸断された林道を歩いて大深山遺跡の駐車場に戻る。

大深山遺跡駐車場から登山道との合流点まで約3時間の行程だった。
岩が濡れていたため念のためにロープを5回だしたが、乾いた状態ならもっと快適に早く登れるだろう。
天狗山でのクライミングというと馬越峠からのアプローチになっていたが、山裾からダイレクトに岩場に至るこの稜から、上部の岩壁につないでいくのも将来の課題として面白いように思う。

お昼に終わってしまったので、秘密の岩場で少しだけフリークライミング。
これが梨恵さんの人生2回目のクラックのリードだったそうな。