2013年8月(赤沼ほか1名)
一の倉も久々。
何度か来てはいたのだが、谷川はやはり天候が安定せず、今回は久々に登れた1本。
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ちょっと前(?)までは出合まで車で入れたんだが、今ってロープウェーまでしか入れないのね。なんてことを言うとどんだけ谷川行ってないのかばればれな気もしますな。
烏帽子奥壁なんてさ、もう人が数珠つなぎで登ってるんだろうと思って、その場合は幽の沢まで足を伸ばすか~なんて考えていたが、まったくの杞憂。
この日はわれわれパーティーで一の倉独占でした。
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雪渓は適度に少なく、下部は沢沿いに遡行できます。足濡らしたくないわれわれは右岸の巻き道に入ったけど、なんか最近あんまり踏まれてない?最後がいや~な笹の斜面になってたり。
テールリッジの手前に少し雪渓が残っているのでそこを渡ったらすぐにテールリッジ。
テールリッジも今やフィックスロープだらけのハイキング道路と化してますね。
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衝立岩に向かってテールリッジを登っていく。
この日下界は記録的猛暑。でもさすがに雪渓を渡ってくる風が気持ちいい。
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変形チムニー目指してフェースを登っていく。それにしても支点少ない。谷川ってこんなもんだったっけ?想像では大勢の人が来てペツルでも打ちまくられてるんではとか思ってたんだけどね。
かつて何度か登ったはずなんだけど、ルートファインディングわからず苦戦。
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変形チムニーの核心を登り出す。この頃の谷川の4級プラスって難しいよね~
かなりやばい思いして登っても5級つけちゃあな~っていう慎ましやかさがあったんかなとか思う。そもそもクライミングに客観性なんてないんだから、5.11とか5.11aとか細かくグレードつけていく姿勢よりも、「俺は苦労したけど、自分そんなにうまくないし、5級つけちゃあ頑張って登ってる人に失礼だよな・・・」的な配慮で4級にそっとプラスをつけておく、そんな奥ゆかしさが好きだなあ。
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核心部を上から撮影。
このピッチあとづけで5.8なんてつけられてるね。
たしかにそんな程度なんだけど、こういうグレードで表されたとたん、ルートの豊かさが失われてただの「内面登攀」ルートになっちゃった気がするのね。オールドクライマーとしては。
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谷川の魅力はなんといっても、登攀中の「岩の墓場に囲まれた感」だな~と思う。滝沢側のスラブも低い陽光に反射してきれいだった。
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中央カンテに合流。あれ?こんなフリークライミングちっくなピッチあったかな?
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楽しく豪快に登れます。
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烏帽子岩にせまる。これぞ谷川のスラブって感じ。
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この草付の間を縫って登る感覚。懐かしんでいる間に終了点も間近。
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烏帽子岩のところから裏側に空中懸垂。
6ルンゼを下山したけど、これだけすいてりゃあ登ってきたルート下りたほうが早かったね。
(赤沼記)