先週、火事場の馬鹿力を出して霞沢岳の岩壁を登ってしまった。
そういう場合、かなりしばらく疲れをひきずることになる。
あっという間に1週間がたち、Nさんとのクライミングを約束した日になった。彼は沢登りで手を怪我してしまい(結構重症)、手術後のリハビリクライミングをしたいというのだ。
どこぞのゲレンデでロープでも垂らしてまったり登るイメージだったのだが、まともにクライミングがしたいという。病んでますな。
まあ病気はお互い様なので、自分自身のクールダウンも兼ねて、もう3回ほども登ったトムソーヤにでも行こうかということになった。アクティブレストというには、ちとアプローチが長すぎるんだけどね・・・・
前日午後、Nさんの高級車で、わが家までのお迎えからクライミング行スタート。赤沼、威張る理由もないが、大威張りです。
この日は瑞牆周辺のマル秘ポイントで、焚火キャンプからスタートという予定でしたが。夕方から雷雨の予報。
急遽、妻、娘、孫娘のくつろぐ我が八ヶ岳宅に宴会場を移し、部屋の隅でスーパーの寿司を肴にちびちび飲むオジサンたちの図。
さてトムソーヤはそこそこの人気ルート。
最近はガイドクライミングのルートにもなったりしているらしい。
巻き込まれないよう朝は早めのスタート。
幸い、誰もいない取付きに到着してクライミング開始。
上はネタバレの取付き写真。
1P目は3~4種類のルートどりが可能に見える。
これがまあ正解なんですが、これから行く人は見ないように。
Nさんはリハビリ目的なので、「行けると思ったピッチは全部リードしていいよ」と言ったら、ここはとりあえずリードしてくれというので、私がリード中。支点とらなさすぎると呪われました。
2P目が有名な洞穴内のチムニー登り。
ヘッドライトつけて、Nさんがとりあえずの攻め。
これ以上登ると敗退できなるなるポイントまで攻めて、すごすごと下りてきました。右手は決して無理できない状態なわけで、しょうがないよね。
この難しくはないが、根性だけはいる2P目も赤沼リード。
頑張り過ぎて頭痛がしてしまった。
ヘッドライトつけたNさんもはいずりあがってきました。右手の指は使わず肘プッシュ。
さて洞穴上から穴の外に抜けだすピッチはNさんリード。
1歩だけ厄介なムーブあり。
これでNさんアドレナリン放出。
ロープの流れが悪くなるのでここでピッチ切って、リード交代。
このへんから広めの岩稜・・・・というより、巨岩が積み重なった大きな尾根の感じ・・・となり、ルートは好き放題に選べる。
つまり難しいフリーで登るラインも、木登りで行けちゃうラインもあるってこと。
次のピッチはあまり考えず赤沼リードしたが、先週の流れ?で木登りルートを行ってしまった。
「だから~この手で体重かけるのはつらいの~!」と、Nさんからまたしても呪われていたらしい。
この辺から巨岩の間を縫って、好き放題にルートが選べる。これが楽しいのだ。
この先は好き放題にルートを選びつつ、あっという間に山頂直下。
Nさん、なぜか山頂数メートル手前でピッチ切る。
「山頂から観光客(一般登山者のこと)の嬌声が聞こえます。こんな恥ずかしいとこ来たのは赤沼さんですから、責任とってリードで山頂でてくださいね。」
まあそんなわけで、赤沼が格好良く山頂に飛び出たわけだが、観光客の皆様はもっと素晴らしい景色に見とれててまったく気が付かない。
赤沼のコールで気が付いて・・・
この状況から人集まる。(ここ山頂)
Nさん絶好の被写体です。
そんなわけで、山頂でこそこそフードかぶって、なにやらポーズを決めるNさん。エミネムかよっ!
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