2011年9月23日(赤沼ほか)
ウォルター・ウエストンが前穂に登った際の足跡を追って、1985年10月に登った下又白谷上部の第一尾根第一支稜を再登してみました。
今回は史実調査だの、過去へのロマンだのといった雑念なしでも、ここは十分に楽しめるアルパインルートということで、今回は登攀自体を楽しもうという意図での山行でした。
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下又白谷の全容についてはこちらを参照
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当時の登攀はおそらく初登ではないと思われるが、便宜的にウエストンリッジと名付けたので、ここではそれで通させていただきます。
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明神の養魚場からひょうたん池への踏み跡をたどる。左手に明神5峰の岩場が見えてくるとひょうたん池は間近。
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ひょうたん池からウエストンリッジの擁する前穂3本槍を望む。
このまんなかのリッジが目的のルート。
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ひょうたん池からは明神東稜を登り、岩場の始まるあたりから下又白谷側に下降をしていく。
滝を懸垂でおりれば下又白谷本谷に降り立つ。
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下又白谷本谷におりたって下部を見下ろす。
この下には雪崩に磨かれた大きな滝5つを擁する渓谷、本谷下部がある。
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上部左手には明神東稜につきあげる側壁群が立ちはだかっている。この壁はその一番下部で、山岳巡礼倶楽部の大先輩がたがかつて登った奥壁(実質は前衛壁)と思われる。
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下又白谷上部は至るところに岩稜や岩壁が広がる。まさに岩の墓場というにふさわしい容貌。
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ここから上部へのアプローチは急なガレ場が続く。
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ウエストンリッジの取りつきが見えてきた。
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三角の岩壁の右側、草付きの稜線から登り始める。
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リッジの上部
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リッジの左手、明神側にも無数の岩壁や岩稜が連なる。これらのうちかなりの部分が未踏と思われる。
明神岳の下又白谷側側壁。
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上部第一尾根の側壁。
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ウエストンリッジより背後を振り返る。
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下部には奥又の池が見えてきた。
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やっと岩稜上。ここからは快適な登攀となる。クライミングのレベルとしてはかなり原始的ではあるが、滝谷の4尾根を長くしたような感じ。
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快適な岩稜。
ロープをつけたりはずしたりしつつ高度を稼ぐ。
とがった終了点からは間もなく前穂山頂。
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