2010年6月10日(赤沼ほか)

佐梨はやばい。
誰からともなくこればかりを聞かされてきた気がする。
一度は登ってみたいが、二度行かなくてもいいか・・・というびびりモードで、なかなか足が向かなかったのだが、年長の熱血クライマーHさんから誘われて、ここが行き時か・・・と出かけることにした。

アプローチが案外とわかりにくい
奥壁がせまってくる

この雪渓が登るのにちょうどよくなるのが6月ってことで、この時期限定の登攀。

雪渓からスラブに取りつく。
スラブ自体はそれほど難しくもなく始まるが、だんだんに傾斜がまし、草付きが混じってきたあたりからいやらしさが増してくる。
これこれ。これが佐梨のいやらしさってやつだね~と納得しつつロープを伸ばす。


支点の甘さ、ルーファイの難しさなど、たしかに総合力を必要とする壁なのはたしかだが、一歩一歩淡々とこなしていけば、登れない壁ではない。ただ集中力は結構いるのね。
やがてスラブは傾斜を増してくるので、垂直の草付き尾根に逃げる。
ここからがとにかく体力、気力総動員のクライミングとなります。


てなわけで、想定通りへとへとになって国境稜線に抜け出て、ばてばてで歩いていけば小屋だわ~