つい一昨日、山巡のじじーズで行った小下沢にすぐまた行くことになった。
自分としては支流をつめて景信山まであがる心づもりだったのだが、じじーズ山行では支流の滝を登っただけで帰ってきてしまったので、リベンジの意味あいもある。どうせやぶ沢だろうと想像はしていたが、それでも自分にとっての空白部を歩くことに意味があるわけで。
パートナーはアカネさん。
音大を出てからウィーンにまで留学した実力派のソプラノ歌手で、大学で音楽関係の教鞭もとっている。
その傍らテレマークから沢登り、クライミングまでをこなすアクティブな女性でもある。
昨年は東京文化会館小ホールで開催された彼女のソロリサイタルで、歌声は堪能させてもらったが、直接会って話をしたことはない。
メッセージのやりとりで一緒にとある岩壁にご一緒しようとなったはいいが、だったら一度くらいは会って酒くらい飲んでおかないとね~・・・・というわけで今回ご一緒することになった。
つまりまたまた「飲み」がメインの沢登り。

狙う支流は北高尾の小下沢コースの林道から分かれて、北から景信山に伸びる沢。並行して登山道?が通っているようだが、沢とは交錯していて源頭部分は状況がわからない。
先週じじーズと大騒ぎしながら登った滝を越えて、その不明部分を通って景信山に登る計画。


飲みの時間から逆算して、朝ゆっくり目に出発。小下沢林道からアプローチ。

2日前にじじーズと登った滝はあっさり越える。
というか、赤沼のリードしたルートは物足りないらしく、あえてやばそうなラインを登って滑ってみたり、遊び登りしてるわ、この人。

滝の上は予想どおりの渓相です。
蜘蛛の巣だらけの藪沢。

赤沼が倒木をひょいとまたいで行くと、
「え?」と、けげんな顔をするアカネさん。
「マムシまたいだよ~」って。
早く言ってよ。
まったく気が付かなかったわ(汗)

並行して伸びて来た道に合流。
ここからしばらくは沢沿いの道(踏み跡程度)を行く。

源頭部は沢を離れて右岸の尾根上のコルを目指す。
短いけど急登。
湿度があって暑いわ。

景信山までは一投足。

登山道を小仏までおりて、一昨日と同じ「味はる」さんには予定どおり開店と同時に飛びこんでしゃべり倒した。
短いながら、普通のクライマーはぜったい嫌がる蜘蛛の巣だらけのやぶ沢~道のない斜面の急登。
それを「いつもの沢のあとの藪漕ぎからしたら楽勝ですよ~」と淡々と話す強めのパートナーひとりゲット。
来月予定しているクライミングが楽しみになってきたぜい。

ところでこの支流。マイナーだし名前なんぞないよね・・・と調べたら、物好きはどこにもいるらしく、登った記録もあった。
これは逆沢という沢だったらしいよ。
高尾のプチバリエーション目指す篤志家にはお薦めです。