高尾在住クライマーのリエさんから、下山飯に最適な居酒屋を3軒ほど教えてもらった。
その話をすると即座に食いついてくる二階さん。
かくして下山後の飲みから入る山登り。
まあいつもの山巡じじいズの典型パターンです。
さて高尾に下山する山登りっと・・・・
登山道を普通に歩くのは暑すぎるよな~
では涼みがてら沢登りに行きましょう。
そしてこれもリエさんから教わった小下沢。
小下沢は滝も少なく、いわゆるウォーターウォーキングの沢で、沢沿いには林道がずっと平行しているので、水の中を歩いたり林道を歩いたり自由に遊び歩きができるらしい。
支流にはリエさんのつけた踏み跡もあるとのこと。
メンツは箱根あたりでひとり歩きをして休養日になってるわたべさんが不参加で、惣之助さん、二階さんと赤沼の3名。

高尾駅北口から小仏行きのバスで、大下下車。
ここから歩き出します。
飲みだす時間から逆算しつつ歩くルートを決める作戦。




林道の適当なところから沢におります。
平凡な沢なので、飽きたら林道にあがります。

支流をひとつわけると水量はぐっと減ります。

支流に大きめの滝。
「あれ登れんじゃね?」と二階さん。
そして二階さんのザックから20メートルほどのロープがでてきます。
太さ5~6mmですね。細い細い。
赤沼「もしかしてそのロープつけて滝を登れと・・・」
二階さんは誰かのブログでこの滝に目を付け、あわよくば登ろうというつもりでいたらしいす。
支点なんかないし、この細いロープはリードで落ちたら保たないだろうし、つまりは赤沼にロープセッターをやれと、そういうことのようです。
時間的にこの滝登って引き返すことになったので、空身で登ります。

滝は3段20メートルってなところでしょうか。
1段目は小さいけれど、なかなか難しそうです。
でもよく見ると水流の左にホールドも続いているようなので慎重に登ります。


1段目を登ってくる二階さん。
あれ?なんかハーネスまで持ってきてたの?私と惣之助さんはロープを腰にブーリン結びで巻き付けてるだけなんですが・・・・?
途中でロープにぐっと体重がかかったように思ったけど、きっと気のせいでしょう。

「二階おまえルートの選び方が悪いよ~」
とか言いつつ得意げに登ってくる惣之助さん。
沢靴でなく普通の運動靴だし。
下又白谷の山巡稜を初登攀して、その時見た菱型岩壁を紹介した往年の名クライマー。後期高齢者になってもまだクライミングいけてますね~。

2段目をフォローする二階さん。なんかすごいシャワークライミングになってます。
2段目を登る惣之助さん。(動画です。音声注意)

3段目も登って3人自撮り。
さてここまではよしとして、実は右岸の巻道を下りるのが核心でした。
かなりやばい感じの踏み跡で、下は滝なんで落ちたらちょっとただではすまない感じ。
念のため立ち木にロープをセットして、赤沼はごぼう(懸垂下降でなくただロープをつかんでおりること)で先行します。
滝の上をトラバースしていく感じで、バランスのとりにくい下降になります。
さて2番手は惣之助さん。
なにせお歳なので、ひやひやしながら見守ります。
と、露岩の上のトラバースポイントで足を滑らせ滝のほうに滑っていきます。
いや、いくらロープがあるとはいえ、後期高齢者の腕力では体重を支えられないだろう。
かなりやばい状況と判断しましたがどうやら身体は振られただけで止まってます。
実は惣之助さんごぼうではなく、肩がらみ懸垂下降の体制で降りてきていたのでした。このびしょ濡れの細いロープで肩がらみなんて。惣之助さんは自分の年齢や能力をわかっていて、あえてその手を使っていたわけですな。やばいクライミングをしながら長生きしてきた人ってこうなんだよなと思いましたよ。さすがです。
この滑落場面も動画に収めてましたが、ここは惣之助さんの名誉のため非公開(笑)。

ただ沢を歩くだけでなく、少しでも滝を登ったことですっかり満足して、ここで宴会開始。もちろんザックからは酒がでてきます。
そして下山宴会は焼き鳥屋の味はる
以前、リエさんの夫、高尾在住のニコちゃんこと野口さんと一度飲んだことのあるお店。
時々店をしめてヒマラヤあたりに行ってしまう山大好き店主さんのお店です。下山飯にはほんと最適。
おいしい焼き鳥を食べながらさんざん飲み散らかしてお開きとなりました。
が、赤沼は酔っ払いすぎて高尾駅に携帯を落とし、東京の最寄り駅についてから高尾までもう一往復することになったのでした・・・・(泣)