妻とのテント泊登山第二弾として立山か焼岳あたりにでも行こうかと、前後の宴会含めて5日ほどの日程を確保。天気予報みながら温泉旅館の予約までしちゃったんだけど、直前になって予報が悪化。まあ梅雨時だからしょうがないんだけど。

温泉予約の当日午前中だけは天気が持ちそうだったので、気楽なハイキングをと、甲斐駒が岳の前衛にあたる日向山に向かった。

矢立石駐車場に車を停めてハイキング開始。

一般的にはコースタイムの書いてある尾根どおしの道を往復するらしい。
でも少し古い「山梨県の山」って本には、尾白川林道を辿り、錦滝から登るコースがお薦めされてた。(今現在、尾白川林道、矢立石駐車場から先は土砂崩落のため車では通行できない。)
お薦めの理由は錦滝からの最初の登りがかなりの急登(つまり滝の巻道)で、中高年登山者には下りは危険だったり膝に負担がかかったりすると・・・そのほかにも甲斐駒を眺めながら歩けることなども示唆されていた。
「山梨県の山」を執筆した長沢洋氏は八ヶ岳のわが家すぐ近くで山宿を経営されている方で、HPを見ても相当山に詳しいことがわかり、お会いしたことはないけれど、メッセージのやりとりをさせていただいたことはある。情報としての信頼性はあるよと言ったら、妻がじゃあそのコースで行こうと言い出した。(私としては楽に一般コース往復のつもりだったんだけど。)

尾白川林道の崩落跡を行く
件の滝の巻道。つまり急登部分。

錦滝は結構いい迫力で落ちてます。「これは登れんな~」とかつぶやきながら巻道でもある登山道に踏み込む。
この道、ムーブ(クライミング用語じゃ)は難しくないが、危険度は高い。
心のなかで「こういうところはちょっと滑っても、身体の向きを維持できなくなって転がってしまう可能性が高いな~。そうなったら結構な確率で首の骨を折ったりして、死んだり半身不随になったりするんだよな~。普通のクライミングのほうが安全だったりするよな」とかいいつつ、妻には「危ないから慎重に行こうね~」くらいのことをつぶやきつつ進む。

一般登山道から抹消されている意味はこれでわかったわけ。

尾根自体の傾斜が結構強くて、はしご場もあったりする。
稜線に近づくほどに傾斜は少しずつ落ちる。広葉樹の気持ちよい尾根道。
稜線手前でいきなり白ザレの斜面がひらける。

これが所謂日向山のビーチってやつですな。

要するに風化しきった花崗岩のなれのはて。
なんか最近これの少しましなやつ登ってきたっけか。

稜線に出るとこんな感じ。
砂丘を登るようなつらさでふーふー言いながらも結構楽しくなってるらしい妻。
登れるかな?この風化花崗岩・・・・・
天候不安定で展望はいまいちだけど、案外と気持ちよいぞ。
山頂付近をひとりでうろちょろする妻。しばらく帰ってこないので心配して迎えに行きかけた。
徘徊から帰ってきた。風が強くなってきて帽子押さえてる。
さあ下山するのだ。
山頂にも寄る
なだらかな笹尾根を下山。

のんびり歩いて約3時間半のお気楽ハイキングでした。

林道の車中でかもしかさんに遭遇。まったく逃げる気配なし。「豚みたいね」と妻。

予約していた新平湯温泉の松宝苑。建物や部屋のセンス、庭の美しさ、料理、温泉どれも最高ランクのよい宿でした。人気あるわけだ。

おいしい朝ごはんを食べたあとは、松本の波田すいか購入、かもしかスポーツで山道具購入、大信州酒造で酒購入、松本市内でクロックスのサンダル購入・・・と買い物三昧のうえ八ヶ岳のわが家に帰宅。
晩はえび、ソーセージ、ウィンナーを七輪焼きして買ってきた酒飲むだけの軽い(?)食事して締めくくりとなりました。これだけ遊んでまだ2日。あと3日は休憩かな~。