山岳巡礼倶楽部、赤沼の個人ブログ

カテゴリー: 八ヶ岳南麓 Page 1 of 2

日川・曲り沢

日川・曲り沢は小金沢連嶺の南端近く、滝子山の西方にある沢で、水の中をバシャバシャ歩くお楽しみ沢(デート沢)として有名らしい。
妻の登山ステップアップのひとつの段階として、今回がはじめての沢登り。沢靴、沢用靴下、沢用スパッツと新調してのデビューにこの沢を選んだ。
まずは水の中を歩く楽しみを知ってもらおうという作戦。
登山スタイルに沢登りが加わることで、人でごったがえした山小屋やテントを利用する有名山岳の縦走登山を避けるチャンスができるかなというのもありますな。

こういう地域らしい。

景徳院の駐車場をお借りして、ここからスタート。

曲り沢沿いの林道を小一時間でそれとわかる入渓点。新しい沢靴に履き替えます。

沢屋ファッションに身を固めて歩き始め。
水の中を積極的に歩く感覚が楽しいようで。
膝より上まで水に入ることもなく、大きな滝もなく、たまにナメも出てきて、渓相もよし。
古いロープをちょんぎって持ってきましたが、沢では落ちたら怪我しそう?てなところで2回出しただけ。
小さな滝だけど落ちると怪我しそうなのでロープで確保。
平凡だけどきれいな沢。ときおりナメ地帯となる。思ったよりも長くて途中から疲れと飽きが・・・
早くも沢歩きに慣れてきたかも。
なかなか美しいナメがでてきます。

ところで沢の砂の部分がきらきら光ってるのはなに?
どうやら砂金らしい。

なんだか至るところに砂金があるようで、小さな金色の粒が確認できます。
孫に見せたい~と少しばかり泥と一緒に袋にいれて持ち帰りました。

それにしても思ったよりも長い沢。
源頭部に近づきましたが、GPSを確認すると稜線まではまだまだあるし。
てことで下山ルートに予定している右の尾根に向かって支流に入ってしまうことにしました。

支流はすぐに水が枯れ、急な斜面に囲まれた。

沢よりも最後の草付き、木登りでロープが活躍。でもロープさえつけておけば怖くはないらしく、ぜいぜい言いながらもすっきりと登ってきます。

そろそろ疲れ果ててきたところ。


ロープ3~4回出したらだんだん傾斜も落ちてきてすぐに稜線。松の落ち葉に覆われた歩きやすい登山道。

気持ちのよい稜線に出ました。
最高到達地点で記念撮影。

アプローチシューズに履き替え、歩きやすい登山道を下山。

下山途中のピーク。

沢におりる近道もありましたが、遠くても歩きやすい登山道が歩きたい!というので少し遠回りして下山します。

栗沢山

八ヶ岳南麓のわが家付近から見える、目立った山は全部踏んでやろう作戦(そんなんやってたか?)も最終段階。
ちなみにすでに踏みつけた山たちは・・・
編笠山、赤岳、権現岳、飯盛山、瑞牆山、金峰山、旭山、斑山、黒富士、金ヶ岳、茅ヶ岳、北岳、甘利山、千頭星山、鳳凰三山、甲斐駒が岳、日向山、鋸岳、入笠山あたり。最後に残ったのが、わりかしマイナーだけど大物のアサヨ峰。

8月に入ってようやく山の天気も安定したっぽいので、行ってみることにした。


早起きして仙流荘からバス。
北沢峠の長衛荘のテント場から登山道が始まります。

北沢峠を過ぎると人がぐっと減って静かな山歩き。登山道はよく整備されてるけど傾斜はきつい。

しばらく歩くと視界がひらけて仙丈ヶ岳。

甲斐駒ヶ岳。何度見ても神々しい。

栗沢山山頂付近に達すると北岳が姿を現す。

鋸岳の特異なピークが遠望できたので、デジカメの望遠で撮影してみた。

栗沢山山頂手前からアサヨ峰に続く稜線が見渡せる。

栗沢山山頂の直前のピーク

我が家から見える甲斐駒が岳、左のスカイラインが格好いいので、と登った摩利支天の岩壁を真正面から見られて興奮気味。

栗沢山山頂。

ここまで景色を眺めすぎて?思ったよりも時間を使ってしまった。
計算してみたらアサヨ峰まで行くのはちょっとつらそうだったので、栗沢山を最終として引き返すことにします。ここまで北沢峠からの尾根の直登ルートを来たので、仙水峠を通って帰る別ルートで下山することにします。

急な岩稜の下山

栗沢山を振り返る

午後になると甲斐駒が岳はガスに巻かれ始めますね。

仙水峠からは岩ゴロゴロの斜面

沢筋の道を行くとまもなく北沢峠に下山です。

鎌倉街道散策ー檜峠

梅雨明けも迫って、山行きたい虫がうずいてきた妻。
白神岳か日光白根か登って、温泉泊まって・・・と計画してたんだけど、山の天気予報はいまいち。
ちゃんと歩く山はあきらめて、信州・梓川から飛騨・平湯に抜ける鎌倉古道の一部でも歩いてくるかとドライブ旅行。

【アルプス越えの鎌倉街道】概要については下記参照ください。
第一弾 祠峠に鎌倉街道を想う。
第二弾 檜峠
第三弾 アルプス越えの鎌倉街道ー池尻砦

祠峠や檜峠の、今まで行ってない側に車でアプローチしてみたが、道が悪かったり暗かったりでそそられず、第二弾、檜峠のコースをもう一度歩いてみることにした。

沢渡バスターミナルの向かい側にある林道を入る。
すぐに沢渡あたりの喧噪は足下となり、静かな道。
ダートの道を登って行けば檜峠まで行けるけど、今日は歩きたいので途中の草むらに車を突っ込んで、そこから歩くことに。

春先に来た時よりもやはり草が伸びてます。

一時間ほどの歩きで檜峠に到着

梓川沿いの国道がなかったころは、この峠を越えて白骨温泉に行っていたらしい。白骨温泉への道(今は廃道)をトレースしようかと思ったんだけど、今は熊狩りエリアとなっているらしく、何かと危険そうなのでやめた。

檜峠の北東に檜峠山というのがあるらしく、登山道はないけど尾根伝いに行ってみよう。

うっすらと踏み跡はある。

気持ちのよい樹林をとぎれとぎれの踏み跡を登っていくが・・・
どうも直近の先行者がいるらしい。
丸い足跡で、5本指・・・・熊さんかな?
同じ踏み跡を歩いてますな。

熊鈴、笛、匂い袋(クマヲボル)、スプレー、それに太いストック・・・と完全武装しているしと進もうとしたら、
「もし熊に会ったら絶対守ってくれるのね!」と妻。
いや絶対なんてありえないし・・・・
ま、下るか。というわけですぐ檜峠に戻って。

樹間に焼岳を遠望

檜峠からの下りは約40分。お昼前に終わってしまった。

以前に行って美味しかった奈川のとうじそばを食べに行こう!

奈川・とうじそばの仙洛。
あまりの美味しさに写真撮るの忘れて完食。
仕上げの雑炊まで食べきってお腹ぱんぱん。

帰りに買った松本ハイランド(波田)すいか

そばで腹いっぱいのところ、すいかまで食べてしまってちょっと胃の調子が・・・・

ご近所さんや、北杜市在住クライマーのエリサさんにもおすそ分け・・・というか、食べきれないので押し付けた。

エリサさんがくれたビールが美味しくて、また七輪など持ち出して・・・

こんなことになって。

締めは登山用にコンビニで買ったおにぎりの残りを焼いて食べました。これかなりいけるね~でも食いすぎ。

日向山ハイキング

妻とのテント泊登山第二弾として立山か焼岳あたりにでも行こうかと、前後の宴会含めて5日ほどの日程を確保。天気予報みながら温泉旅館の予約までしちゃったんだけど、直前になって予報が悪化。まあ梅雨時だからしょうがないんだけど。

温泉予約の当日午前中だけは天気が持ちそうだったので、気楽なハイキングをと、甲斐駒が岳の前衛にあたる日向山に向かった。

矢立石駐車場に車を停めてハイキング開始。

一般的にはコースタイムの書いてある尾根どおしの道を往復するらしい。
でも少し古い「山梨県の山」って本には、尾白川林道を辿り、錦滝から登るコースがお薦めされてた。(今現在、尾白川林道、矢立石駐車場から先は土砂崩落のため車では通行できない。)
お薦めの理由は錦滝からの最初の登りがかなりの急登(つまり滝の巻道)で、中高年登山者には下りは危険だったり膝に負担がかかったりすると・・・そのほかにも甲斐駒を眺めながら歩けることなども示唆されていた。
「山梨県の山」を執筆した長沢洋氏は八ヶ岳のわが家すぐ近くで山宿を経営されている方で、HPを見ても相当山に詳しいことがわかり、お会いしたことはないけれど、メッセージのやりとりをさせていただいたことはある。情報としての信頼性はあるよと言ったら、妻がじゃあそのコースで行こうと言い出した。(私としては楽に一般コース往復のつもりだったんだけど。)

尾白川林道の崩落跡を行く
件の滝の巻道。つまり急登部分。

錦滝は結構いい迫力で落ちてます。「これは登れんな~」とかつぶやきながら巻道でもある登山道に踏み込む。
この道、ムーブ(クライミング用語じゃ)は難しくないが、危険度は高い。
心のなかで「こういうところはちょっと滑っても、身体の向きを維持できなくなって転がってしまう可能性が高いな~。そうなったら結構な確率で首の骨を折ったりして、死んだり半身不随になったりするんだよな~。普通のクライミングのほうが安全だったりするよな」とかいいつつ、妻には「危ないから慎重に行こうね~」くらいのことをつぶやきつつ進む。

一般登山道から抹消されている意味はこれでわかったわけ。

尾根自体の傾斜が結構強くて、はしご場もあったりする。
稜線に近づくほどに傾斜は少しずつ落ちる。広葉樹の気持ちよい尾根道。
稜線手前でいきなり白ザレの斜面がひらける。

これが所謂日向山のビーチってやつですな。

要するに風化しきった花崗岩のなれのはて。
なんか最近これの少しましなやつ登ってきたっけか。

稜線に出るとこんな感じ。
砂丘を登るようなつらさでふーふー言いながらも結構楽しくなってるらしい妻。
登れるかな?この風化花崗岩・・・・・
天候不安定で展望はいまいちだけど、案外と気持ちよいぞ。
山頂付近をひとりでうろちょろする妻。しばらく帰ってこないので心配して迎えに行きかけた。
徘徊から帰ってきた。風が強くなってきて帽子押さえてる。
さあ下山するのだ。
山頂にも寄る
なだらかな笹尾根を下山。

のんびり歩いて約3時間半のお気楽ハイキングでした。

林道の車中でかもしかさんに遭遇。まったく逃げる気配なし。「豚みたいね」と妻。

予約していた新平湯温泉の松宝苑。建物や部屋のセンス、庭の美しさ、料理、温泉どれも最高ランクのよい宿でした。人気あるわけだ。

おいしい朝ごはんを食べたあとは、松本の波田すいか購入、かもしかスポーツで山道具購入、大信州酒造で酒購入、松本市内でクロックスのサンダル購入・・・と買い物三昧のうえ八ヶ岳のわが家に帰宅。
晩はえび、ソーセージ、ウィンナーを七輪焼きして買ってきた酒飲むだけの軽い(?)食事して締めくくりとなりました。これだけ遊んでまだ2日。あと3日は休憩かな~。

酒と鰻と観光登山

夫婦で6日間の夏休み。
どこへ行くかの議論は、「何食べようか?」から始まります。
「山形で米沢牛食べて月山登ってこようよ」と妻。
「北陸で寿司~。ついでに西穂?」と体調悪いと牛肉食べられない私。
直前までもめたものの、東北も北陸も天気予報が悪く、良さそうなのは東海方面かな。
そこで思い出したのが、昔仕事で何度か行った静岡県吉田町の鰻がうまかったこと。
んじゃあまあ、鰻だけで6日間も東海を旅してもしょうがないし、八ヶ岳の家をベースにのんびりしつつ、途中のイベントとして中部自動車道で吉田町へ行こうという、半ば腰砕けプランに落ち着いた。まあ天気悪いんじゃあしょうがないよね。

【夏休み1日目】
八ヶ岳の家は最近山仲間との宴会場と化してまして、夫婦でゆっくり過ごすのは久しぶりかも。
伸びきった草を刈ったり、掃除したりして。
畑の中の直売所で枝豆見つけて即購入。
獲れたての枝豆って最高だよね~と思い切り期待しながら茹でたらちっとも美味くなかった。そういうこともあるのね。

【夏休み2日目】

最近「この辺」の山登りに凝ってる。

この図は「清里から甲府に至る林道、クリスタルラインの案内図から。
西が清里の牧場やら八ヶ岳界隈。
東が瑞牆山や茅ヶ岳など。
その間にあって不遇ななぁ~んにもない地帯。これが好きなわけです。
概ね、飯盛山の南にあたる比志津金山塊というエリア。

さて2日目はお盆休み最中で、どこへ行っても混んでるだろうし、マイナーで軽い山歩きでもしようと地図をぼんやりと眺めます。
有名な飯盛山の南、佐久と北杜市の境あたりに「樫山牧場」というのを発見。ほとんど知られていないし(つまり人がいない)、場所がら植生や岩質、地形などを考えると絶対に良いところなはず!
八ヶ岳がよく見えて、なだらかな丘で、うまくすると牛なんかも歩いているかも。期待がふくらみます。
実は「樫山牧場」でググってちょっと嫌なキーワードなんかも見え隠れしていて妙な予感はあったのですが・・・・

やっぱりこうなっていたか・・・・
ソーラー発電ですね。
牧場は廃業したらしい。
行き止まりで入れません。
自然破壊と言えばかつてゴルフ場だったのが、今やナンバー1はこれかもね。
川上村も北杜市もみぃ~んなせいぜい数千万円の固定資産税とせいぜい十数人レベルの雇用と引き換えに、自然資産と景観を売り飛ばしているプチプチ商人なんだな~などと、ろくに調べもせずイメージだけで憤慨しきり。でもまあ実際、観光開発に失敗した自然エリアはどこもこんな感じになってきていて、われわれ篤志家の遊び場はどんどんなくなってます。

では牧場つながりでもう少し北の平沢牧場を目指してみましょう。
これはもう飯盛山の南麓で、牧場はまだやってるんではなかろうか。

おお。なかなか良いところではないですか。
ただ牧場は放牧中につき柵が張り巡らされていて入れません。
「なんか閉鎖的でやだね~」とかぶつぶつ言いつつも、ソーラーよりは納得して柵のまわりをウロチョロと歩き回りましたです。

小一時間は歩いたものの柵の中を通る登山道には入れません。
私はまあ「こんなもんだよ。うち帰って飲むか~」てなもんですが、妻は歩きたりない様子。
「あんたの嫌いな観光登山でもいいから、気持ちのよい登山道が歩きたい!」という妻に導かれて、前に歩いたという美しの森へ。

美しの森駐車場に車を停めて、よく整備された登山道を散歩。

木道がずっと続いていてハイステップの連続。これってつらいんだよね~
でもまあ緑のなかを歩き回ってそれなりに楽しめました。

【夏休み3日目】

そろそろ世間のお盆の最終日だし、空いてきたかな~とメインイベント鰻ツアーに出かけます。
北杜市から静岡は中部自動車道できて近くなったね~

あっという間に吉田町。

吉田町の名店、鰻の八木秀

お盆休み、まだ終わってなかったらしい。
行列になってて、1時間以上待っての入店。
私の人生で最長の待ち時間だったかも。
特上、うな重に鰻の白焼きついて5千円くらいだった。
この味でこの値段なら行く価値あるな~。大満足。
もちろん私は運転を妻にまかせて日本酒で一杯。

この日は近所のビジネスホテル泊。
夜は寿司を求めて出かけたけど、回転寿司しかなかった。
いずれにせよ鰻で満腹になってて、あまり食べられなかったんだけどね。

【夏休み4日目】

朝からなんとなく曇り空。予報では午後から雨。
中部自動車道から見て格好いい!と思ってた篠井山の登山口を一応目指したけど、途中からすでに雨が降り出して転戦。
では観光だけでもと日蓮宗の総本山、身延山へ。

はじめて来たけど思いのほか良いところですな。気持ちのいい境内です。
車で上のほうまで上がってしまったので、参拝用のこの階段は登ったふりだけ。

名物のゆばと身延まんじゅうを購入して八ヶ岳に帰宅。
八ヶ岳の隣人にまんじゅう土産に持って行ったら、その人身延出身で身延から帰ってきたばかりだった。はは。

【夏休み5日目】
テニスして休憩。

【夏休み6日目】

夏休みも最終日。前の日に東京に帰ってテニスクラブ行くかというアイデアもあったんだけど、この日は天気予報がよくなったので、山登りに行くことに。
前日You tubeでかほちゃんの山登り動画を観ていて、「白峰三山が見たい!」という妻。

You tubeで観る山登り系動画って、あんまり良いのがない印象。
独りよがりだったり、やたら危険をあおってみたり、歩きながらGo proで撮影した画像を延々流したり。
そんな中で彼女のは本気度が違う気がする。
動画を観る人(登山初級女子が主なターゲットかな)の気持ちに寄り添って、必要な情報を端的にまとめ、自分が歩く姿も一度撮影して戻ってカメラを回収するところまでやってるのでイメージがつかみやすい。
なにより食いっぷりの良さ飲みっぷりの良さも含めて好感度高めなのと、冗長にならない編集が秀逸。錚々たるクライマーたちが彼女にあってメロメロになっているのも頷けますな~

私にしても有名な山やルートを標識に導かれて、ぞろぞろ登るのが楽しいのかな~てな気持ちもあったわけですが、かほちゃんがフォーカスして見せる景色や花や緑の美しさ、ファッション、山小屋生活の魅力・・・・そういうコンテンツに妻がどんどん心奪われる様子を見ていて、視点の違いに気が付いたりもしました。

さて白峰三山見学ツアーのため櫛形山に向かったけど、8月いっぱい林道が工事中で登山口に行けず。

で、夜叉神峠に転戦。

これ大当たりでした。

なだらかで歩きやすい登山道を小一時間で夜叉神峠。そこで一気に視界が開け、三山全部見えました。

さらに鳳凰三山方面に行けるところまで行って引き返そうと縦走路をハイキング。
樹林帯ですが、途中北岳の山頂がちらっと見えました。

杖立峠

まあ時間的にここを終点として引き返すことに。
でもまた悪い癖がでて・・・・

地図見たら「大崖頭山」てのが近くにあるではないですか。
登山道の記載はないけど、これだけ人が多くくるエリアですから、踏み跡くらいあるでしょう。

道、踏み外します。

道、踏み外し大正解。踏み跡はしっかりあるし、登山道以上に原生的な緑が美しい。妻は熊を恐れてずっと話をしながら歩いておりました。
山頂には三角点のみ。往路を引き返し、夏休みはおしまい。

雪山ステップアップ登山第4弾・横尾山

3日間連続の好天予想なので、一昨日に引き続き第4弾を決行。
一昨日の北横岳ではチェーンアイゼンをつけっぱなしにする作戦だった妻は、普通のアイゼンにも慣れておきたいというので、駐車場から前爪つきの本格的アイゼンで出発。

今回は無雪期には何度か登った横尾山。信州峠からの往復。

例年よりはたぶん雪が多め。でもトレースがばっちりついていて、歩きやすい。北横岳に比べると標高が低く湿雪なため、表面がクラストしやすい。妻のアイゼントレーニングにはよかったかも。

樹林を抜けると一気に展望が開ける。
三脚で記念撮影をしようとしていて妙な写真を撮ってしまった図。

展望ポイントで記念撮影。

山頂までゆ~っくり歩いて2時間弱
下山開始
空が真っ青なのです。

アイゼン疲れ?

もうすぐ登山口

本日の下山祝いランチは台湾料理屋さん。
量が多くて美味ということで、小川山あたりに通うクライマーには知られたお店。龍福です。

雪山ステップアップ登山第三弾・北横岳

2月も後半になると寒いながら春の気配が。
つらつらと天気図を眺めていたら2~3日天気よさそうじゃん!
急遽、妻との雪山第三弾を決行することにしました。
第一弾で敗退した天狗岳の雪辱も考えましたが、なんとなく疲れもたまってるし、テニスやりすぎだし・・・・ということで、ロープウェイを使ってしまえば2~3時間の歩きで往復できる北八ヶ岳の北横岳をやることにしました。

まずは前夜、八ヶ岳の家に。
高速おりたのが夕方だったのでその足でお気に入りの味のれん和信に行ってまずは一杯。
赤坂の有名寿司店で修業した板さんがやってるお店でおいしくて、ボリュームがあって、安いのです。

ロープウェイ山頂駅。思った通りの快晴微風。
樹林も雪化粧していていい感じの歩き出しです。

50人乗りのロープウェイは朝からほぼ満席状態でした。
スキー客もいますが、登山者が圧倒的に多い様子ですな。
展望は八ヶ岳から北岳、甲斐駒が岳、後ろ側は西上州の荒船や妙義、そして遠くに槍穂高連峰も見えてます。妻は嬉しくて若干興奮気味。

雪面にはいい具合にトレースがついているので、私はツボ足(登山靴のみ)。妻は雪の上はずっとチェーンアイゼンをつける作戦続行中。
見渡したら大半の人がアイゼンつけてます。一部スノーシューの人も。
スノーシューはトレース上はアイゼンがわり?トレースをはずれれば雪も深いので遊べますね。

山頂からは蓼科山がすぐそこに見えます。
山頂で記念撮影。

山頂からは北岳、甲斐駒ヶ岳に向かって下山。
振り返ると山頂にまだ大勢の登山者が。

北八ヶ岳は樹林が美しいのです。
楽しい~と叫びながらの下山中。

登山はあっという間におわり、お昼は小淵沢道の駅で。
中華レストランのつけ麺が案外と美味かった~

雪山ステップアップ登山第二弾・車山

夏の穂高岳に夫婦で登ろうと簡単で低いところから、少しずつステップアップしていって、北穂高岳の山頂に立ったのは2018年の夏。
今度は雪のある山で同じことをやろう!


妻にとって雪山は完全に初めてではない。

最初は5月の蓼科山。
登山道に残雪がある程度だったけど、軽登山靴にサイズのあわないお古のアイゼンをつけて歩き、だいぶ疲れたみたい。そりゃそうだね。

そして1月の入笠山。あまりの展望のよさ、快適さに、妻も冬山の楽しさを満喫した様子。何せ山頂からは360度の展望が開けていたからね~

まあこれで雪山に開眼し、本格的な登山靴やアイゼンも購入。
積雪期の入笠山にはその後2回ほど登り、テニス仲間と積雪期の北八ヶ岳初心者コースを歩いたり。

さてそろそろアイゼンとピッケルを使って、雪の斜面をつめあげていくような雪山に登ろうか!ということでこのプランは始まりました。
最終ターゲットは木曽駒ケ岳か唐松岳あたりかね・・・と思ってますが、これ書いている時点では未定です。

第一弾は八ヶ岳東面からの天狗岳を狙いました。
2021年11月の最後。
以前にも冬の八ヶ岳を眺めに行った稲子湯~しらびそ小屋のコースを辿りました。
が、しらびそ小屋あたりから積雪が激しくなり、トレースも消える勢い。
稲子岳の岩壁手前あたりで引き返すことにしました。

ところが、二人ともアイゼンを持参していたものの、本格的な冬山用アイゼンのみ。
大した斜面もないし面倒だし・・・とアイゼンなしで歩いていたのですが、下山してきてもうすぐ駐車場というあたりで、妻は雪の下に隠れた氷に気が付かずすってんころりん。なんと手の骨にひびが入ってしまい、ひと月ほどは山はおろかテニスもできない状態となってしまいました。
稲子湯の登山口まであがって来たときは雪がなかったのに、急に降り出した雪のために、帰りの林道は完全に雪道。ノーマルタイヤで入ってしまった登山者の車が道のまんなかで横向いて止まっていて、救出劇を繰り広げることになりました。

さてそういうわけで手のけがも治った2022年2月、第二弾決行。


「あなたにつきあってアイゼンなしで歩いていたらまた怪我するわ!」という妻は、気軽に使えるチェーンアイゼンを持参して、雪のあるところはすべてアイゼンつけて歩く作戦に変更。
雪山トラウマ克服のため、最初に戻って緩斜面で短時間で山頂にたてそうな霧ヶ峰高原の最高峰、車山を目指します。

登山口の駐車場に着いたものの、お天気はいまいちです。かなり寒いです。期待していた360度のパノラマはなさそうだな~

何せ寒さが怖い!とあって、高級ハードシェルを買いました。

ハードシェル正解でした。
下は暖かパンツにおばさんキルティングスカートの組み合わせ。

視界は少ないものの、夏道の林道を辿ってあっさり山頂
直登ルートもあるものの、登山靴だけだと膝まで潜る箇所があって、こちらは下山で使うことにしました。

山頂の神社に手を合わせてお礼。
アイゼンいるような雪の状態じゃないんですが、これあると安心らしいです。
下山するあたりで青空がのぞき始めました。
トレースのない直登ルートをおります。
山スキーであがってきた二人組とすれ違いました。
山スキーには雪量が少なくて物足りないな~って言ってました。
まもなく登山口。あっという間の雪山ハイクでした。

お昼にはすでに諏訪にいて、ウナギ食べてました~

ロケットストーブを作ってみた。

しばらく行かないうちに荒れてきた八ヶ岳南麓のおうち。
東京でテニスに夢中になってたからな~
庭の囲い塀につる草が巻き付いて大変汚いことになっていたので、これらをまずは除去。
さて廃材をどうしよう。燃やしたいけど、煙もくもくするのはご近所迷惑。
というわけで焼却炉の自作を考えて検索しまくった結果、燃焼工学だの、煙突効果だの、二次燃焼だのという言葉に詳しくなり・・・・

断熱された長い煙突をつけると、中でドラフト現象って~のが起きて、二次燃焼を起こして煙を薄くしてくれると・・・・ふむふむ。

まずは庭のあちらこちらに落ちていたレンガやらブロックやらをかき集めて、ロケットストーブらしきものを作ってみた。と言っても積んだだけ。

これで件の燃焼理論やらなにやらを体感して、うまくいったら焼却炉サイズのものを作り廃材を燃やそうというわけ。耐熱煉瓦とか高いんだけどね~どしよ。
あ、あとチェーンソーも買わないと。

比志神社・比志城址

比志津金山塊の里山歩きに端を発した、古寺探訪と山城歩き。
今回は穂坂路の狼煙台コースに沿って、比較的マイナー(?)な比志神社/比志城址を訪ねてみた。
そうは言っても八ヶ岳南麓の我が家から休日一日を費やすには工程が短すぎる。
まずは起点として韮崎の新府城に行く。いやまあ途上にあるシャトレーゼでワインを買うというついでもあったんですがね。だったら躑躅ヶ崎、甲府城まで行けよと言われそうですが、さすがに甲府までドライブしてもろ観光コースを歩きたくもないな・・・と。
歴史検証は人におまかせするとして、武田やら徳川やらがここ新府城から穂坂路に沿った狼煙リレーを行った可能性もあるのだなと想像してるわけです。

この階段の上が新府城址らしい。
まあ観光地です。そういうわけで次。

ここから甲州~佐久の往還路であった穂坂路(県道23号)に沿って、みずがき湖方面に向かうと、みずがき湖の少し手前が比志の集落で、ここに比志神社があります。比志津金山塊の斑山や笠無などはこの道の西。そして獅子吼城をはじめ狼煙台のある山城がこの街道沿いに並んでいます。

比志神社

比志の集落のど真ん中、塩川のほとりに比志神社があります。

比志神社と天然記念物となっている大杉

いよいよ本日のメインイベント、比志城址に向かいます。
比志神社からは塩川をはさんで向かい側の里山がそれらしい。
徳泉寺の先で林道が通行止めとなっているので、手前に駐車して大回りに尾根に向かうが踏みあとはほとんどない。

尾根にでたらだいぶ歩きやすくなった。
尾根沿いに進むと20~30分ほどで山頂。比志城址です。
比志の城山という標木が腐りかけている。

全工程を通してしっかりとした踏みあとはほとんどない。帰りは谷筋に下り、車を停めた林道に直行。

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