山岳巡礼倶楽部、赤沼の個人ブログ

カテゴリー: 山・クライミング Page 2 of 3

初めてのテント泊登山「谷川岳」

今夏のテーマは夫婦でのテント泊縦走。

妻は、道の駅や登山口でのテント泊は経験があるが、テントを背負って山に登り、稜線で泊まるというのは今回が初めて。
テントは私が背負うにしても、加齢による体力低下を考えると、装備はなるべく軽くしたい。
まずは装備の大人買いからスタート。

上から、
妻のザック:自分の寝袋やマット、食料くらいは持てるように33リットル?の少し大きめザック。あまりの背負いやすさに妻感激。
妻のマット:テント内用のエアマット。軽さと高さにびっくり。
テント:最近のは本当に軽い。扱いやすさ、耐久性なども申し分なし。
妻の帽子:日焼けを徹底防止するため。ブヨ除けネットも買えばよかった。
そのほかにもガスコンロのヘッドとか、ウェア類とかいろいろと大量に購入。
行先はいろいろ検討のすえ、谷川岳に決定。谷川岳は基本テント泊禁止だが、実際は張れる場所がいくつかあるらしい。登山者の絶対数が増えてきたせいか、山登りでも予約がどうとか、規制が増えていたりとか、コストがかなり高くなっているとか、昭和のクライマーとしてはそれだけでうんざりする場面が多くあって、場所の決定にかなり手間取ってしまった。

楽に登るため、天神のロープウェイ利用、谷川岳から国境稜線を北上し、時間や疲れ具合を見ながら、茂倉岳か蓬峠でテント泊、下降路もその時の気分で・・・・というざっくばらんな1泊2日の山旅計画。

天神平のロープウェイ終点から歩き始め。
谷川岳見えてます。
この時点では人は恐れていたほど多くなかった。

天神尾根を登ります。梅雨の合間に晴れた週末とあって、登山者の数がすごい。妻は景色を見て楽しんでいたが、昭和のクライマーは人あたりしてしまった。
谷川岳(トマの耳)までは約2時間半で到着。万太郎岳方面に向かう国境稜線が(妻によると)美しい(らしい)。
これから向かう谷川岳のもう一つのピーク(オキの耳)は、よく見ると人が蟻のように・・・・
谷川岳の人込みを離れて人心地。これから国境稜線を北へ。これから向かう一ノ倉岳と茂倉岳を望む。

ところで、一ノ倉沢がのぞきこめるあたりでヘリコプターの音。
よく見ると有名な衝立岩の下にあたるテールリッジの付近でヘリがホバリングして人を吊っているのが見えた。
あとで聞いたら衝立岩で滑落事故があったらしい。

懐かしい一ノ倉沢を見下ろす。
黄色い花。あちらこちらに黄色い花があったよねというと、妻は黄色い花だけで5種類はあったと・・・・え?
これはあとで調べたらミヤマキンポウゲというやつらしい。そういえば赤い花と思っていたのはイワカガミだと通りすがりのおじさんに教わった。

谷川岳を振り返ると、一ノ倉沢の岩壁群。
あれが滝沢スラブ、あれがドーム・・・と説明するが、妻の関心はむしろ、なだらかに広がる稜線のうねりとか、はるかかなたまで連なる山々の景色、それと花。

一ノ倉岳山頂からの景色。妻はまたまた幸せすぎて困っているらしい。
一ノ倉岳から茂倉岳に向かう稜線が気持ちよい。
通ってきた稜線を振り返る。手前が一ノ倉岳、奥が谷川岳。

さて茂倉岳についたのが13時くらい。
今日の選択肢は・・・
1.茂倉岳山頂付近でテント泊して、翌日なだらかな尾根を土樽に下山⇀(まだテント張るには早すぎて暇かも)
2.武能岳を越える稜線を進み、蓬峠でテント泊。翌日土合か土樽に下山(コースタイムを計算すると到着が16時過ぎるかも。体力的にも心配だし、テント場あいてるかも不安)

結局、夜中に風が強くなる予報もあって茂倉岳の山頂付近でテント泊もいまいちかな~と、頑張って歩くということで蓬峠プランに決定。

茂倉岳からおりてきた。
武能岳まではまだまだありそうだ。
武能岳への登り。この辺で少しずつへこたれてくる。
武能岳山頂に到着。うしろに聳えるのが今日歩いてきた稜線。
武能岳からはなだらかな長い稜線を下り、16時頃やっと今日のテント場、蓬峠が見えてきた。約7時間半の行動だった。

テント場は結構いっぱいいっぱいだったけど、なんとかテントを設営。まずは行動食の乾きものを広げてワインで乾杯。
この後、漬け汁につけて冷凍してきた上州牛のステーキ、にんじんのグラッセ、ブロッコリー、フリーズドライのビリヤニとコースは進むのだけど、美味くて夢中になりすぎて写真はなし。
妻はこんな美味しいステーキ食べたことない!とか絶叫してました。
私のほうはワイン1ボトル分持ったのを、まさかこんな飲まないよねと減らしたのがあだに。軽く1本飲めたわ。

蓬峠のテント場。背景が今日歩いてきた稜線。
テント場から夕焼けを眺める。
朝、5時半前に出発。でもわれわれが最終に近かったね。

さて今日の予定は下山のみ。
稜線を西へおりれば土樽駅。ここから国境稜線の下のトンネルをJRで土合駅に戻り、駐車場に行ける。が、電車の本数はかなり少ないみたい。
稜線を東へおりれば土合に直接戻れる。ただ旧道が豪雪のせいで崩落していて危険なため迂回する新道ができていたり、その新道だって谷の道には違いがないので状態がいまいち読めない。でもまあこちらのほうが一ノ倉沢の観光もできちゃうし、整備はされているだろうけど土樽におりる道だって谷の道にかわりはないし・・・・と土合プランに決定。

土合に向かう谷の道をおりていく。
いきなり道が崩落してるし・・・・この先もこんなのが続いた。
ぐずぐずの残雪の残る沢をいくつも横切って行く道なので、この時期崩落はしょうがないんだよね。妻はいやがってたけど・・・・
途中、裸足になって沢を渡る(渡渉)個所も。
道は森に入る。緑が美しい。
思ったより時間がかかったけど、なんとか懐かしの一ノ倉沢に到着。
ここからは観光用の電動バスがあるので、迷うことなくバスに飛び乗る!

北白樺高原・姫木平ハイキング

このコース歩いてみた。
車山の近くで展望のよい笹の尾根をゆるやかに歩いて行くコースらしい。

エコーバレースキー場(休業中)の駐車場からスタート。
コースを反時計回りに登って行くと、背後に蓼科山から八ヶ岳の全貌が開ける。

八ヶ岳
尾根の先に車山が見えてくる。
主稜線にあがると八ヶ岳~四阿山~後立山連峰~槍穂高~乗鞍~木曽御岳~中央アルプス~南アルプスと360度の展望。写真の背景は槍穂高。
冬枯れの笹尾根を歩く
南の耳というピーク。すぐ先には北の耳というピークがある。
周回コースは車山の手前で登山口方向に戻り始める。
殿城山のピーク
気持ちのよい下山路

コースタイム3時間のルートを4時間弱かけて一周した。

締めは小淵沢駅前、井筒屋の鰻。絶品です。

浅草岳登山&妙高観光

10月最後の週末にかけて、夫婦で4日間(木~日曜日)の秋休み。

どこへ行こうか?
西穂で味をしめた妻は、展望のよい山に行きたいという。
登りは3時間以内、道も悪くないという条件つき。
越後の浅草岳なら自分も登ったことないし、最短ルートならコースタイム3時間程度。これにしよう。

1日目
一日ゆっくりドライブして新潟入り。ビジネスホテルに泊まって居酒屋で一杯。
2日目
浅草岳登って、温泉で打ち上げ。
3日目
寄り道しながらゆっくり帰宅
4日目
予備日
てなのんびりプランを立てて、ビジネスホテル&温泉宿の予約完了。

そしたら2日目の天気が悪そうだよ。1日目はよさそうだよ。

というわけで急遽前夜に現地入りして1日目の早朝から浅草岳登山に変更。
駐車場車中泊は寒いし寝られないから嫌っていうので、もう1泊ビジネスホテル泊まり。

夜の関越を飛ばして新潟、見附市のビジネスホテル。
深夜の到着だし、まわりにはお店がなんもないぞ。
コンビニで買った地酒とおつまみセットで一杯。
ここからネズモチ平という登山口の駐車場まで2時間程度らしい。
妻も私も仕事でお疲れモードだし、早朝発なので飲みは控えめに。

ネズモチ平。登山口の無料駐車場。広くて快適。

登りだしあたりがちょうど紅葉の盛りかな。
ネズモチ平からの直登ルートがコースタイム最短ってことで、深く考えずここを登ることに。
あとでわかったことだけど、実は一番の急登ルートだった。
しかも夜中に急に出てきたので、携帯用の地図をダウンロードし忘れて、地図無し状態。別のルートをおりることもできず、急な道を往復するはめとなって、妻は思ってたのと違うとぶつぶつ。


ともあれブナは美しいのだ。

守門岳も間近に聳える。

じめじめの急登で木の根もよく滑る。こんなところ下りるのは嫌だというが、地図忘れたからここおりるしかないね~

稜線に近づくと山が開けて気持ちよくなってくる。

稜線に出た。木道を歩く。

が、日陰部分は霜が凍っていて滑る。
動画。音出ます。

3時間弱で山頂。展望よし。

目の前に鬼が面の絶壁。

登ってきた稜線

もうしばらく山頂にいたいと。
どピーカンの山を堪能して下山。一日早く登ってしまったので、予約してあった長岡のホテルにチェックイン。

山頂で出会った地元登山者に教えてもらった長岡駅近の居酒屋。
地酒飲み比べセットがお得。
酔法師って酒が絶品でした。

締めの長岡ラーメン

さて2日目。本来なら浅草岳を登る日。
天気悪いはずだったのに、今日も朝から快晴。昨日急いで登る必要なかったじゃん。

妻の提案で妙高山。スカイケーブルの山頂駅から観光周回コース歩こうって。今夜の宿は野沢温泉なんで動線は〇。

妙高スカイケーブルというロープウェイ。背後は苗場方面かな?

しょぼい山腹までのロープウェイだろうなんて高をくくっていたら、かなり良いところではないですか!
ブナ林散策コース

観光コース、なめたらいかんね。絶景です。向こうに野尻湖。

下りはロープウェイに乗らず、スキー場のゲレンデを歩いて下る。

今夜は野沢温泉でご馳走食べる予定なんで、お昼は軽くとろろそば。

前倒しで遊び倒してしまったので、3日目に帰宅。うちでゆっくり休んで明日はテニスでも行きましょう~

酒と鰻と観光登山

夫婦で6日間の夏休み。
どこへ行くかの議論は、「何食べようか?」から始まります。
「山形で米沢牛食べて月山登ってこようよ」と妻。
「北陸で寿司~。ついでに西穂?」と体調悪いと牛肉食べられない私。
直前までもめたものの、東北も北陸も天気予報が悪く、良さそうなのは東海方面かな。
そこで思い出したのが、昔仕事で何度か行った静岡県吉田町の鰻がうまかったこと。
んじゃあまあ、鰻だけで6日間も東海を旅してもしょうがないし、八ヶ岳の家をベースにのんびりしつつ、途中のイベントとして中部自動車道で吉田町へ行こうという、半ば腰砕けプランに落ち着いた。まあ天気悪いんじゃあしょうがないよね。

【夏休み1日目】
八ヶ岳の家は最近山仲間との宴会場と化してまして、夫婦でゆっくり過ごすのは久しぶりかも。
伸びきった草を刈ったり、掃除したりして。
畑の中の直売所で枝豆見つけて即購入。
獲れたての枝豆って最高だよね~と思い切り期待しながら茹でたらちっとも美味くなかった。そういうこともあるのね。

【夏休み2日目】

最近「この辺」の山登りに凝ってる。

この図は「清里から甲府に至る林道、クリスタルラインの案内図から。
西が清里の牧場やら八ヶ岳界隈。
東が瑞牆山や茅ヶ岳など。
その間にあって不遇ななぁ~んにもない地帯。これが好きなわけです。
概ね、飯盛山の南にあたる比志津金山塊というエリア。

さて2日目はお盆休み最中で、どこへ行っても混んでるだろうし、マイナーで軽い山歩きでもしようと地図をぼんやりと眺めます。
有名な飯盛山の南、佐久と北杜市の境あたりに「樫山牧場」というのを発見。ほとんど知られていないし(つまり人がいない)、場所がら植生や岩質、地形などを考えると絶対に良いところなはず!
八ヶ岳がよく見えて、なだらかな丘で、うまくすると牛なんかも歩いているかも。期待がふくらみます。
実は「樫山牧場」でググってちょっと嫌なキーワードなんかも見え隠れしていて妙な予感はあったのですが・・・・

やっぱりこうなっていたか・・・・
ソーラー発電ですね。
牧場は廃業したらしい。
行き止まりで入れません。
自然破壊と言えばかつてゴルフ場だったのが、今やナンバー1はこれかもね。
川上村も北杜市もみぃ~んなせいぜい数千万円の固定資産税とせいぜい十数人レベルの雇用と引き換えに、自然資産と景観を売り飛ばしているプチプチ商人なんだな~などと、ろくに調べもせずイメージだけで憤慨しきり。でもまあ実際、観光開発に失敗した自然エリアはどこもこんな感じになってきていて、われわれ篤志家の遊び場はどんどんなくなってます。

では牧場つながりでもう少し北の平沢牧場を目指してみましょう。
これはもう飯盛山の南麓で、牧場はまだやってるんではなかろうか。

おお。なかなか良いところではないですか。
ただ牧場は放牧中につき柵が張り巡らされていて入れません。
「なんか閉鎖的でやだね~」とかぶつぶつ言いつつも、ソーラーよりは納得して柵のまわりをウロチョロと歩き回りましたです。

小一時間は歩いたものの柵の中を通る登山道には入れません。
私はまあ「こんなもんだよ。うち帰って飲むか~」てなもんですが、妻は歩きたりない様子。
「あんたの嫌いな観光登山でもいいから、気持ちのよい登山道が歩きたい!」という妻に導かれて、前に歩いたという美しの森へ。

美しの森駐車場に車を停めて、よく整備された登山道を散歩。

木道がずっと続いていてハイステップの連続。これってつらいんだよね~
でもまあ緑のなかを歩き回ってそれなりに楽しめました。

【夏休み3日目】

そろそろ世間のお盆の最終日だし、空いてきたかな~とメインイベント鰻ツアーに出かけます。
北杜市から静岡は中部自動車道できて近くなったね~

あっという間に吉田町。

吉田町の名店、鰻の八木秀

お盆休み、まだ終わってなかったらしい。
行列になってて、1時間以上待っての入店。
私の人生で最長の待ち時間だったかも。
特上、うな重に鰻の白焼きついて5千円くらいだった。
この味でこの値段なら行く価値あるな~。大満足。
もちろん私は運転を妻にまかせて日本酒で一杯。

この日は近所のビジネスホテル泊。
夜は寿司を求めて出かけたけど、回転寿司しかなかった。
いずれにせよ鰻で満腹になってて、あまり食べられなかったんだけどね。

【夏休み4日目】

朝からなんとなく曇り空。予報では午後から雨。
中部自動車道から見て格好いい!と思ってた篠井山の登山口を一応目指したけど、途中からすでに雨が降り出して転戦。
では観光だけでもと日蓮宗の総本山、身延山へ。

はじめて来たけど思いのほか良いところですな。気持ちのいい境内です。
車で上のほうまで上がってしまったので、参拝用のこの階段は登ったふりだけ。

名物のゆばと身延まんじゅうを購入して八ヶ岳に帰宅。
八ヶ岳の隣人にまんじゅう土産に持って行ったら、その人身延出身で身延から帰ってきたばかりだった。はは。

【夏休み5日目】
テニスして休憩。

【夏休み6日目】

夏休みも最終日。前の日に東京に帰ってテニスクラブ行くかというアイデアもあったんだけど、この日は天気予報がよくなったので、山登りに行くことに。
前日You tubeでかほちゃんの山登り動画を観ていて、「白峰三山が見たい!」という妻。

You tubeで観る山登り系動画って、あんまり良いのがない印象。
独りよがりだったり、やたら危険をあおってみたり、歩きながらGo proで撮影した画像を延々流したり。
そんな中で彼女のは本気度が違う気がする。
動画を観る人(登山初級女子が主なターゲットかな)の気持ちに寄り添って、必要な情報を端的にまとめ、自分が歩く姿も一度撮影して戻ってカメラを回収するところまでやってるのでイメージがつかみやすい。
なにより食いっぷりの良さ飲みっぷりの良さも含めて好感度高めなのと、冗長にならない編集が秀逸。錚々たるクライマーたちが彼女にあってメロメロになっているのも頷けますな~

私にしても有名な山やルートを標識に導かれて、ぞろぞろ登るのが楽しいのかな~てな気持ちもあったわけですが、かほちゃんがフォーカスして見せる景色や花や緑の美しさ、ファッション、山小屋生活の魅力・・・・そういうコンテンツに妻がどんどん心奪われる様子を見ていて、視点の違いに気が付いたりもしました。

さて白峰三山見学ツアーのため櫛形山に向かったけど、8月いっぱい林道が工事中で登山口に行けず。

で、夜叉神峠に転戦。

これ大当たりでした。

なだらかで歩きやすい登山道を小一時間で夜叉神峠。そこで一気に視界が開け、三山全部見えました。

さらに鳳凰三山方面に行けるところまで行って引き返そうと縦走路をハイキング。
樹林帯ですが、途中北岳の山頂がちらっと見えました。

杖立峠

まあ時間的にここを終点として引き返すことに。
でもまた悪い癖がでて・・・・

地図見たら「大崖頭山」てのが近くにあるではないですか。
登山道の記載はないけど、これだけ人が多くくるエリアですから、踏み跡くらいあるでしょう。

道、踏み外します。

道、踏み外し大正解。踏み跡はしっかりあるし、登山道以上に原生的な緑が美しい。妻は熊を恐れてずっと話をしながら歩いておりました。
山頂には三角点のみ。往路を引き返し、夏休みはおしまい。

雪山ステップアップ登山第5弾・飯縄山

雪山第5弾は飯縄山。いいづなやまと読みます。
長野市の北に柔らかな存在感をもって目を引く名峰です。
謎の友人Aさんも参加。
Aさんは初アイゼン、初ピッケルということで、雪山技術はある程度必要だが、難しすぎず、長すぎず、展望のよい山・・・・ということでリサーチし、この山に決めた。
よさげな高気圧に覆われた3月10日、登山決行。

平日だというのに駐車場には結構な数の車がいる。今日は雪も多めです。

妻のお得意、「雪の上はすべてアイゼンをつける作戦」にAさんも同調。登山口でアイゼン装着。
一方わたしゃ前に進めなくなるまでつぼ足で体力温存作戦。

もっともポピュラーな南登山道は飯縄神社の山頂奥社にいたる参拝の道でもある。鳥居をくぐって登山スタート。最初は緩やかな森の道。雪多めだけどトレースはばっちり。

完全な厳冬期だった第4弾までの山に比べてはるかに暖かい春山状態。
日焼けには要注意ということで女性ふたりはテニスのフェースマスクにサングラスで完全武装。

宗教登山の道とあって、道中には仏さんが多く、顔の部分は雪かきがしてあります。

緩やかな森の道から、山頂に至る主稜線にはいあがるこのあたりが核心部。雪の表面がクラストしていて結構滑ります。

主稜線に出ると一気に展望が開けてきます。

背後に広がるのは後立山連峰。槍穂高から白馬岳すべてが見えるが、わたしゃこのあたりの山名同定が苦手なんだよな。
まもなく山頂だよ~と言ってますが、大嘘でした。着いてみたら山頂手前のピーク・・・

山頂と勘違いしたピークについてみると奥に本当の山頂が。
ここでお昼寝してるわ~というAさんを残して妻と二人で山頂に向かう。

ピーク上でひとりくつろぐAさん
山頂到着。手前のピークを振り返る。山頂まではピークから指呼の間。
ピークでAさんと合流し、下山開始。

明るいうちに登山口の鳥居に帰ってこられた~

今回の締めは味のれん和信のたらちり鍋。大変おいしゅうございました。

雪山ステップアップ登山第4弾・横尾山

3日間連続の好天予想なので、一昨日に引き続き第4弾を決行。
一昨日の北横岳ではチェーンアイゼンをつけっぱなしにする作戦だった妻は、普通のアイゼンにも慣れておきたいというので、駐車場から前爪つきの本格的アイゼンで出発。

今回は無雪期には何度か登った横尾山。信州峠からの往復。

例年よりはたぶん雪が多め。でもトレースがばっちりついていて、歩きやすい。北横岳に比べると標高が低く湿雪なため、表面がクラストしやすい。妻のアイゼントレーニングにはよかったかも。

樹林を抜けると一気に展望が開ける。
三脚で記念撮影をしようとしていて妙な写真を撮ってしまった図。

展望ポイントで記念撮影。

山頂までゆ~っくり歩いて2時間弱
下山開始
空が真っ青なのです。

アイゼン疲れ?

もうすぐ登山口

本日の下山祝いランチは台湾料理屋さん。
量が多くて美味ということで、小川山あたりに通うクライマーには知られたお店。龍福です。

雪山ステップアップ登山第三弾・北横岳

2月も後半になると寒いながら春の気配が。
つらつらと天気図を眺めていたら2~3日天気よさそうじゃん!
急遽、妻との雪山第三弾を決行することにしました。
第一弾で敗退した天狗岳の雪辱も考えましたが、なんとなく疲れもたまってるし、テニスやりすぎだし・・・・ということで、ロープウェイを使ってしまえば2~3時間の歩きで往復できる北八ヶ岳の北横岳をやることにしました。

まずは前夜、八ヶ岳の家に。
高速おりたのが夕方だったのでその足でお気に入りの味のれん和信に行ってまずは一杯。
赤坂の有名寿司店で修業した板さんがやってるお店でおいしくて、ボリュームがあって、安いのです。

ロープウェイ山頂駅。思った通りの快晴微風。
樹林も雪化粧していていい感じの歩き出しです。

50人乗りのロープウェイは朝からほぼ満席状態でした。
スキー客もいますが、登山者が圧倒的に多い様子ですな。
展望は八ヶ岳から北岳、甲斐駒が岳、後ろ側は西上州の荒船や妙義、そして遠くに槍穂高連峰も見えてます。妻は嬉しくて若干興奮気味。

雪面にはいい具合にトレースがついているので、私はツボ足(登山靴のみ)。妻は雪の上はずっとチェーンアイゼンをつける作戦続行中。
見渡したら大半の人がアイゼンつけてます。一部スノーシューの人も。
スノーシューはトレース上はアイゼンがわり?トレースをはずれれば雪も深いので遊べますね。

山頂からは蓼科山がすぐそこに見えます。
山頂で記念撮影。

山頂からは北岳、甲斐駒ヶ岳に向かって下山。
振り返ると山頂にまだ大勢の登山者が。

北八ヶ岳は樹林が美しいのです。
楽しい~と叫びながらの下山中。

登山はあっという間におわり、お昼は小淵沢道の駅で。
中華レストランのつけ麺が案外と美味かった~

雪山ステップアップ登山第二弾・車山

夏の穂高岳に夫婦で登ろうと簡単で低いところから、少しずつステップアップしていって、北穂高岳の山頂に立ったのは2018年の夏。
今度は雪のある山で同じことをやろう!


妻にとって雪山は完全に初めてではない。

最初は5月の蓼科山。
登山道に残雪がある程度だったけど、軽登山靴にサイズのあわないお古のアイゼンをつけて歩き、だいぶ疲れたみたい。そりゃそうだね。

そして1月の入笠山。あまりの展望のよさ、快適さに、妻も冬山の楽しさを満喫した様子。何せ山頂からは360度の展望が開けていたからね~

まあこれで雪山に開眼し、本格的な登山靴やアイゼンも購入。
積雪期の入笠山にはその後2回ほど登り、テニス仲間と積雪期の北八ヶ岳初心者コースを歩いたり。

さてそろそろアイゼンとピッケルを使って、雪の斜面をつめあげていくような雪山に登ろうか!ということでこのプランは始まりました。
最終ターゲットは木曽駒ケ岳か唐松岳あたりかね・・・と思ってますが、これ書いている時点では未定です。

第一弾は八ヶ岳東面からの天狗岳を狙いました。
2021年11月の最後。
以前にも冬の八ヶ岳を眺めに行った稲子湯~しらびそ小屋のコースを辿りました。
が、しらびそ小屋あたりから積雪が激しくなり、トレースも消える勢い。
稲子岳の岩壁手前あたりで引き返すことにしました。

ところが、二人ともアイゼンを持参していたものの、本格的な冬山用アイゼンのみ。
大した斜面もないし面倒だし・・・とアイゼンなしで歩いていたのですが、下山してきてもうすぐ駐車場というあたりで、妻は雪の下に隠れた氷に気が付かずすってんころりん。なんと手の骨にひびが入ってしまい、ひと月ほどは山はおろかテニスもできない状態となってしまいました。
稲子湯の登山口まであがって来たときは雪がなかったのに、急に降り出した雪のために、帰りの林道は完全に雪道。ノーマルタイヤで入ってしまった登山者の車が道のまんなかで横向いて止まっていて、救出劇を繰り広げることになりました。

さてそういうわけで手のけがも治った2022年2月、第二弾決行。


「あなたにつきあってアイゼンなしで歩いていたらまた怪我するわ!」という妻は、気軽に使えるチェーンアイゼンを持参して、雪のあるところはすべてアイゼンつけて歩く作戦に変更。
雪山トラウマ克服のため、最初に戻って緩斜面で短時間で山頂にたてそうな霧ヶ峰高原の最高峰、車山を目指します。

登山口の駐車場に着いたものの、お天気はいまいちです。かなり寒いです。期待していた360度のパノラマはなさそうだな~

何せ寒さが怖い!とあって、高級ハードシェルを買いました。

ハードシェル正解でした。
下は暖かパンツにおばさんキルティングスカートの組み合わせ。

視界は少ないものの、夏道の林道を辿ってあっさり山頂
直登ルートもあるものの、登山靴だけだと膝まで潜る箇所があって、こちらは下山で使うことにしました。

山頂の神社に手を合わせてお礼。
アイゼンいるような雪の状態じゃないんですが、これあると安心らしいです。
下山するあたりで青空がのぞき始めました。
トレースのない直登ルートをおります。
山スキーであがってきた二人組とすれ違いました。
山スキーには雪量が少なくて物足りないな~って言ってました。
まもなく登山口。あっという間の雪山ハイクでした。

お昼にはすでに諏訪にいて、ウナギ食べてました~

比志津金山塊って知ってる?

八ヶ岳南麓の別宅で半日ほど時間があったので、軽い山歩きでもしようかと周辺の地図を見ていてみつけたのが斑山(1115m)。マイナーながら登山道もあって1時間ほどで山頂に行けるようです。

この辺を比志津金山塊と言うそうです。

斑山のことを登った後にわかったのですが、この茅ヶ岳(にせ八ヶ岳とも言われる)と八ヶ岳の間に位置する山塊を比志津金山塊というのだそうです。甲斐大泉駅近くの別宅に通うたびにこの山並びが気になってはいたのですが、その名前は初耳でした。

で、とりあえず斑山行ってきました。

多麻トンネルの西に「斑山登山口」と小さく書かれた登山口があります。

【斑山】
斑山は比志津金山塊の南端近くにあります。
小さく目立ちにくい登山口の反対車線側に駐車して登山開始。舗装された林道はすぐに樹林の登山道となります。
最初はいくらか急な登りですが、稜線にはいってからは気持ちのよい起伏を越えていきます。八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳の山々も遠望できます。
ブナの花々や珍しいきのこ類も目を楽しませてくれます。
のんびり歩いてピークをいくつか超えていくと、1時間ちょいとで山頂に到着。

さて下山後、斑山について調べてみました。
斑山は日本山岳会山梨支部で発表している「甲斐百名山」のひとつとして紹介されていました。そしてそれ以外にも比志津金山塊から、笠無(1476m)、三ツ沢の頭(丸山)(1665m)の二つが入っているようです。
これらの山には時折登山者が入っているようで、登山記録には斑山が貴重なきのこ(松茸?)の産地であるため、秋は閉鎖されるとか書かれていましたよ。

斑山にはこんなキノコも多数。

Google画像検索するとChaga Mushroomというのが近い感じ。もしそうだったらカバノアナタケとか霊芝とか言われる貴重なキノコなのかも???

比志津金山塊。なにやら楽しくなってきました。
● 立地的にマイナーで人静かな山歩きができそう。
● 八ヶ岳や南アルプスにも近い絶好の山岳地帯
● 松の植林が一部あるほかは広葉樹のブナ林で4月のこの季節は緑が美しく、花々も楽しめる。キノコ類なんかも豊かなのかも
● 周り中に由緒ありげな神社仏閣が多くあります。歴史的な発見もあるかも。

というわけで、しばらくはこの辺で遊べそうです。

百名山と岳友と山菜

ニコちゃん大魔王こと野口さんからの「軽い雪山でも歩かない?」てなお誘いで、ちょっとした小旅行をしてきました。
白馬鑓登って、帰りに温泉で豪遊してこようってのが野口さんの提案でしたが、「歩くの長い」、「金かかる」の2重苦につき却下。
代替案として「もっとも人気のない百名山のひとつ」恵那山に登って、近くで兼業農家&山菜プロ&山小屋管理人&登山ガイドで岳友、原くんを訪ねようと提案。提案には野口さんの若き岳友、ケンちゃん(23歳)も加わり、宴会だけバーバ(私の洗脳でクライミングはじめた関西のおばちゃん)も参加というおまけつき。

恵那山が人気がないという理由は展望の少なさと山自体の地味さ、単調さの故らしいですが、実はまったくの濡れ衣。
普段八ヶ岳山麓方面ばかり行ってる私からすれば、反対側から見る南アルプスのパノラマに加え、北アルプスから、当然ながら中央アルプスの連山までが一望のもと。それなりの変化と山深さを感じられる名山です。

原家の敷地内は満開のハナモモが200本。今日は彼のゲストハウス「原山荘」でお泊り。

お昼過ぎには登山を終えて、温泉入ったら、古い岳友、原くんの家に直行。
原くんは登攀クラブ蒼氷という先鋭的なチームに属するバリバリのクライマーでした。約30年ぶりに再会した最初の一言はお互いに「まだ生きてたのか!」。今では先鋭的なクライミングからは遠ざかり、どっしりと安定感のある登山経験を生かして登山ガイド&萬岳荘の管理人をやってます。元クライマーのガイドとしては珍しく山菜や花など自然についての造詣も深く、心優しい農家のおぢさんな風貌、性格の持ち主。山登りがしてみたいけど、ちょっと怖いのよね・・というそこの奥様、彼のガイドでお出かけしたい方は私に連絡くださいね。

そしてお土産に持って帰った山菜は、さらに我が家の晩御飯に!

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