山岳巡礼倶楽部、赤沼の個人ブログ

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鎌倉街道散策ー檜峠

梅雨明けも迫って、山行きたい虫がうずいてきた妻。
白神岳か日光白根か登って、温泉泊まって・・・と計画してたんだけど、山の天気予報はいまいち。
ちゃんと歩く山はあきらめて、信州・梓川から飛騨・平湯に抜ける鎌倉古道の一部でも歩いてくるかとドライブ旅行。

【アルプス越えの鎌倉街道】概要については下記参照ください。
第一弾 祠峠に鎌倉街道を想う。
第二弾 檜峠
第三弾 アルプス越えの鎌倉街道ー池尻砦

祠峠や檜峠の、今まで行ってない側に車でアプローチしてみたが、道が悪かったり暗かったりでそそられず、第二弾、檜峠のコースをもう一度歩いてみることにした。

沢渡バスターミナルの向かい側にある林道を入る。
すぐに沢渡あたりの喧噪は足下となり、静かな道。
ダートの道を登って行けば檜峠まで行けるけど、今日は歩きたいので途中の草むらに車を突っ込んで、そこから歩くことに。

春先に来た時よりもやはり草が伸びてます。

一時間ほどの歩きで檜峠に到着

梓川沿いの国道がなかったころは、この峠を越えて白骨温泉に行っていたらしい。白骨温泉への道(今は廃道)をトレースしようかと思ったんだけど、今は熊狩りエリアとなっているらしく、何かと危険そうなのでやめた。

檜峠の北東に檜峠山というのがあるらしく、登山道はないけど尾根伝いに行ってみよう。

うっすらと踏み跡はある。

気持ちのよい樹林をとぎれとぎれの踏み跡を登っていくが・・・
どうも直近の先行者がいるらしい。
丸い足跡で、5本指・・・・熊さんかな?
同じ踏み跡を歩いてますな。

熊鈴、笛、匂い袋(クマヲボル)、スプレー、それに太いストック・・・と完全武装しているしと進もうとしたら、
「もし熊に会ったら絶対守ってくれるのね!」と妻。
いや絶対なんてありえないし・・・・
ま、下るか。というわけですぐ檜峠に戻って。

樹間に焼岳を遠望

檜峠からの下りは約40分。お昼前に終わってしまった。

以前に行って美味しかった奈川のとうじそばを食べに行こう!

奈川・とうじそばの仙洛。
あまりの美味しさに写真撮るの忘れて完食。
仕上げの雑炊まで食べきってお腹ぱんぱん。

帰りに買った松本ハイランド(波田)すいか

そばで腹いっぱいのところ、すいかまで食べてしまってちょっと胃の調子が・・・・

ご近所さんや、北杜市在住クライマーのエリサさんにもおすそ分け・・・というか、食べきれないので押し付けた。

エリサさんがくれたビールが美味しくて、また七輪など持ち出して・・・

こんなことになって。

締めは登山用にコンビニで買ったおにぎりの残りを焼いて食べました。これかなりいけるね~でも食いすぎ。

雨飾山登山

山の雪もだいぶ溶けてきた時期だし、妻との登山を再開。
今回は日帰り登山のち温泉という方針。

6月27日木曜、梅雨の晴れ間で天気が持ちそうなエリアということで、行き先は雨飾山に決定。
2回登攀したふとん菱も見たいし、小谷側から登ることにした。
熊出没情報がひっきりなしなんで、二人して熊鈴ぶらさげ、熊ヲボル(熊除けの匂い袋)も装着して雨飾高原キャンプ場の登山口を出発。新緑が美しいね。

ブナ平

この先の登山道が曲がったところで、いきなり大きな動物が逃げて行ってびっくり。どうも熊っぽいな~。
鈴と熊ヲボルが効いたのか、効かないから接近したのか。

水は荒菅沢を横切るときに汲めばいいやと安易に考えていたんだけど、雪渓に埋まってるじゃん!そりゃそうだわな。まだ6月でした。

しょうがないので雪渓が口あけてる上部までえっちらおっちら登って、木の根つかんで沢底におりて、水汲み。

登山道からフトン菱方面。天気は思ったよりよかった。

笹平手前は結構急登がつづく。
黄色い花。Googleに聞くと、ハナニガナとかキンランとか出てくるけど?

昔々、この山から海谷を見て、海老嵓を登りたくなった。アプローチが悪くてなかなか辿りつけず、登るまでに30年以上かかった。
まんなか辺の三角形の岩壁が海老嵓南壁。

笹平まで約3時間。コースタイム通りくらいで歩けてハッピー。

笹平から1時間ほどで山頂。

せっかくガスストーブ持ってきたのでカップラーメン。虫よけネットで顔が見えない。

山頂で自撮り。
Googleがこれは「アカモノ」だと言ってる。
梯子はアサヒビールが寄贈したんだって。

17歳のときと、60歳のとき、2度登ったフトン菱。これで見納めかも。

携帯トイレ用のブース。
登山口はもう近い。

今夜は雨飾荘に宿泊。
新潟側の雨飾山荘と、長野側の雨飾荘。ふたつあって紛らわしい。
なんか混乱して予約しちゃったけど、雨飾荘大正解。

料理が最高に美味しくてテンションあげあげで登山旅を終了できました。

中山道ハイキング⇀山小屋宴会

40年来の岳友、原君と酒を酌み交わすために、恵那山の登山基地ともなっている富士見台高原の萬岳荘に出かけた。

原誠一氏は、登攀クラブ蒼氷という先鋭的なクライミングチームのメンバー。バリバリ登っていた若いころにザイルを組んだ仲間だ。

30年以上の消息不明の時を経て二人ともおっさんになっていた。
ある時互いの消息を知り、再会した最初の一言はそろって「よく生きてたね~!」だった。

今は登山ガイドと萬岳荘の管理人という二足の草鞋を履く彼と一杯やるため、ゴールデンウィークで忙しくなる前の萬岳荘を妻とともに訪れた。幸い(?)お客さんもなく、3人で語り、飲む時間を過ごすことができた。といっても飲んでたのはおっさん二人だけだが。

萬岳荘へは、彼がヤマケイオンラインの記事で薦めていた、中山道の古道をハイキングしてから向かうことにした。
奈良井宿から鳥居峠を越えて藪原宿にいたる古道で、木曽路最難関とも言われたところらしいが、今では観光ハイキングルートとして整備されているようで、春先ののどかな時間が過ごせそうだ。

奈良井宿の無料駐車場に車を停めて、ここからスタート。
ゴールデンウィーク直前の朝とあって駐車場はがらがら。

混雑を恐れていた奈良井宿の観光地も、平日の朝は人けがないらしい。

ご神木が神社の真ん前に。あれ?なんかこんな風景、最近見たな。
鎌倉古道を歩いたときの祠峠の神社だ!不思議に思ったものだが、こういうご神木の立ち方ってなんか意味があるのかな。

しばらく石畳の道を行く。

気持ちのよい樹間の道。こういうのも薬研堀って言うのかな?

鳥居峠に到着

まもなく藪原宿

ハナモモが花盛り

似合わない写真撮ってあげると言われポーズ

そして萬岳荘に到着

山菜マスターとして知られる原君が素敵な収穫をしてくれていた。今夜は山菜づくしだ~

心づくしの料理を作りはじめてくれる。

妻は盛り付けと配膳担当

原君の絶品山菜料理の数々。地元産のおいしい豆腐は行者ニンニクとともに。

赤沼はひたすら天ぷらを揚げる。五平もちやらおやきもあるぞ。

そして乾杯の時間。酒は赤沼が先週、鎌倉古道散策の帰りに買ってきた大信州。最近これにはまってるのだ。原君もこれが大好きだそうで。

飲むほどに話は尽きず。おっさん二人は後半からの記憶なし。
妻によると、宴会が終わって部屋で寝支度をしたあと、宴会場で座ったまま寝てしまった原君を起こして寝かさないととか、ぶつぶつ言いながら出て行った私はそのままなしのつぶて。
朝なぜか持参の酒はすべて空に・・・・
どうやらそのへんの小人が出没してぜんぶ飲んでしまったらしいということで決着。

翌朝はぼんやりと霞む頭のまま、展望絶佳の富士見台高原を散策ののち、帰宅いたしました。

立山(妻とテント泊登山第二弾)

妻のテント泊登山第二弾。

前回のはじめてのテント泊登山は、妻にしてみれば重荷を担いで苦労したけど、谷川岳の国境稜線の雰囲気が最高で、ステーキにワインで盛り上がったテント泊もあり、とても楽しかったらしい。ただ蓬峠からの下りが、崩壊が激しかったこともあり、歩きの難易度高め。これが大きなマイナスポイントだった。

というわけで今回は、道が整備されていて、眺めがよくて、テント場も整備されている場所探し。これが難しい課題なんだよな。
そういう場所はたいがい登山者や観光客でごったがえしたりするわけで、静かな山旅とは反する場合が多いわけで。

でもまあ、決行は平日だし大丈夫か!

というわけで今回は、産まれてはじめての黒部立山アルペンルートで室堂に入り(つまり乗り物にのって高所にいきなり行ける)、1時間ほどの軽い歩きでキャンプ場(雷鳥沢キャンプ場)について、翌日は軽い荷物で立山登頂。キャンプ場に帰ってきて、テント撤収して、またまた乗り物で帰る・・・とそういうプランを立てた次第。

でまあ結論を言うと、山はたしかによかった。
でも夏休みの平日をなめていた。
徹頭徹尾、すごい人込みでした。
団体の観光客や団体の登山ツアー、それに小学生から高校生までの団体登山etc. etc.
ぐったりと疲れて帰ってきました。

まあ山はよかった。


あ、油忘れた。
しょうがないので肉をつけてきた煮汁とワインでぐつぐつ。
見た目は悪いけど、味はよかった。
ただ前回と違って、重荷担いで行動後という状況ではなかったせいか、それほどの感激もなし。

早朝の登山道を行く。このころはまだ人も少なく気持ちのよい歩き
稜線にでたら槍ヶ岳方面もばっちり見える

雄山山頂あたりから人が多くてうんざりしだすが、なかなか楽しい稜線ではあります。

立山(雄山、大汝山、富士の折立)を登り、このあたりから下山。

初めてのテント泊登山「谷川岳」

今夏のテーマは夫婦でのテント泊縦走。

妻は、道の駅や登山口でのテント泊は経験があるが、テントを背負って山に登り、稜線で泊まるというのは今回が初めて。
テントは私が背負うにしても、加齢による体力低下を考えると、装備はなるべく軽くしたい。
まずは装備の大人買いからスタート。

上から、
妻のザック:自分の寝袋やマット、食料くらいは持てるように33リットル?の少し大きめザック。あまりの背負いやすさに妻感激。
妻のマット:テント内用のエアマット。軽さと高さにびっくり。
テント:最近のは本当に軽い。扱いやすさ、耐久性なども申し分なし。
妻の帽子:日焼けを徹底防止するため。ブヨ除けネットも買えばよかった。
そのほかにもガスコンロのヘッドとか、ウェア類とかいろいろと大量に購入。
行先はいろいろ検討のすえ、谷川岳に決定。谷川岳は基本テント泊禁止だが、実際は張れる場所がいくつかあるらしい。登山者の絶対数が増えてきたせいか、山登りでも予約がどうとか、規制が増えていたりとか、コストがかなり高くなっているとか、昭和のクライマーとしてはそれだけでうんざりする場面が多くあって、場所の決定にかなり手間取ってしまった。

楽に登るため、天神のロープウェイ利用、谷川岳から国境稜線を北上し、時間や疲れ具合を見ながら、茂倉岳か蓬峠でテント泊、下降路もその時の気分で・・・・というざっくばらんな1泊2日の山旅計画。

天神平のロープウェイ終点から歩き始め。
谷川岳見えてます。
この時点では人は恐れていたほど多くなかった。

天神尾根を登ります。梅雨の合間に晴れた週末とあって、登山者の数がすごい。妻は景色を見て楽しんでいたが、昭和のクライマーは人あたりしてしまった。
谷川岳(トマの耳)までは約2時間半で到着。万太郎岳方面に向かう国境稜線が(妻によると)美しい(らしい)。
これから向かう谷川岳のもう一つのピーク(オキの耳)は、よく見ると人が蟻のように・・・・
谷川岳の人込みを離れて人心地。これから国境稜線を北へ。これから向かう一ノ倉岳と茂倉岳を望む。

ところで、一ノ倉沢がのぞきこめるあたりでヘリコプターの音。
よく見ると有名な衝立岩の下にあたるテールリッジの付近でヘリがホバリングして人を吊っているのが見えた。
あとで聞いたら衝立岩で滑落事故があったらしい。

懐かしい一ノ倉沢を見下ろす。
黄色い花。あちらこちらに黄色い花があったよねというと、妻は黄色い花だけで5種類はあったと・・・・え?
これはあとで調べたらミヤマキンポウゲというやつらしい。そういえば赤い花と思っていたのはイワカガミだと通りすがりのおじさんに教わった。

谷川岳を振り返ると、一ノ倉沢の岩壁群。
あれが滝沢スラブ、あれがドーム・・・と説明するが、妻の関心はむしろ、なだらかに広がる稜線のうねりとか、はるかかなたまで連なる山々の景色、それと花。

一ノ倉岳山頂からの景色。妻はまたまた幸せすぎて困っているらしい。
一ノ倉岳から茂倉岳に向かう稜線が気持ちよい。
通ってきた稜線を振り返る。手前が一ノ倉岳、奥が谷川岳。

さて茂倉岳についたのが13時くらい。
今日の選択肢は・・・
1.茂倉岳山頂付近でテント泊して、翌日なだらかな尾根を土樽に下山⇀(まだテント張るには早すぎて暇かも)
2.武能岳を越える稜線を進み、蓬峠でテント泊。翌日土合か土樽に下山(コースタイムを計算すると到着が16時過ぎるかも。体力的にも心配だし、テント場あいてるかも不安)

結局、夜中に風が強くなる予報もあって茂倉岳の山頂付近でテント泊もいまいちかな~と、頑張って歩くということで蓬峠プランに決定。

茂倉岳からおりてきた。
武能岳まではまだまだありそうだ。
武能岳への登り。この辺で少しずつへこたれてくる。
武能岳山頂に到着。うしろに聳えるのが今日歩いてきた稜線。
武能岳からはなだらかな長い稜線を下り、16時頃やっと今日のテント場、蓬峠が見えてきた。約7時間半の行動だった。

テント場は結構いっぱいいっぱいだったけど、なんとかテントを設営。まずは行動食の乾きものを広げてワインで乾杯。
この後、漬け汁につけて冷凍してきた上州牛のステーキ、にんじんのグラッセ、ブロッコリー、フリーズドライのビリヤニとコースは進むのだけど、美味くて夢中になりすぎて写真はなし。
妻はこんな美味しいステーキ食べたことない!とか絶叫してました。
私のほうはワイン1ボトル分持ったのを、まさかこんな飲まないよねと減らしたのがあだに。軽く1本飲めたわ。

蓬峠のテント場。背景が今日歩いてきた稜線。
テント場から夕焼けを眺める。
朝、5時半前に出発。でもわれわれが最終に近かったね。

さて今日の予定は下山のみ。
稜線を西へおりれば土樽駅。ここから国境稜線の下のトンネルをJRで土合駅に戻り、駐車場に行ける。が、電車の本数はかなり少ないみたい。
稜線を東へおりれば土合に直接戻れる。ただ旧道が豪雪のせいで崩落していて危険なため迂回する新道ができていたり、その新道だって谷の道には違いがないので状態がいまいち読めない。でもまあこちらのほうが一ノ倉沢の観光もできちゃうし、整備はされているだろうけど土樽におりる道だって谷の道にかわりはないし・・・・と土合プランに決定。

土合に向かう谷の道をおりていく。
いきなり道が崩落してるし・・・・この先もこんなのが続いた。
ぐずぐずの残雪の残る沢をいくつも横切って行く道なので、この時期崩落はしょうがないんだよね。妻はいやがってたけど・・・・
途中、裸足になって沢を渡る(渡渉)個所も。
道は森に入る。緑が美しい。
思ったより時間がかかったけど、なんとか懐かしの一ノ倉沢に到着。
ここからは観光用の電動バスがあるので、迷うことなくバスに飛び乗る!

西伊豆のマイナー低山、大野山から海を眺める

西伊豆の雲見温泉周辺は、明るい海を眺めながら楽しいクライミングができるエリア。クライミングをして、お気に入りの民宿で宴会というお気に入りプランを繰り返してきた。
あの網元のやっている民宿で海の幸づくししよう!と思い立った。今回は夫婦旅行なのでクライミングはなし。
日曜からの泊まりにも関わらずお目当ての宿は満室。ネットで探して料理の評判がいいほかの民宿を予約。

さて宴会場所は決まり。

あとは朝ゆっくり出て、軽い山歩きでもしてから行こう。
東名から伊豆縦貫道に乗ればあっという間に伊豆の中枢部、修善寺あたりに着く。
目指す雲見は西伊豆の南の方なので、海沿いに走るか山中を走るか。
今回は伊豆南端に向かって伸びる稜線に沿って走る、西伊豆スカイラインをドライブ。

仁科峠

仁科峠は伊豆縦貫道の終点からすぐの修善寺から、西海岸戸田漁港に至る峠道の戸田峠から南下した先。西天城高原とも呼ばれる気持ちのよいエリア。
仁科峠をはさんで両側に軽めの登山道がある。
笹原を切り開いた道を東に5分ほど歩くと展望のよいピーク。

西側にも登山道が伸びていていくつかの小ピークを縦走することができ、道は達磨山あたりまで伸びているようだ。

さてまだ昼前。今から宿に行ったら晩飯まで時間が余る。

西伊豆の良さは海岸線の美しさだ。なかでも黄金崎あたりから南伊豆にいたるラインは絶品。妻は「アマルフィみたいね」とか言うが、わたしゃ映画の名前くらいでしか知らん。
まあその美しい海岸線を近くの山の上から眺めるのも一興ということで調べてみた。
このへんの裏山は・・・・笠蓋山、八の段、大野山・・・なんて情報が出てくるが、ハイカーのブログに大野山からみた海岸線の写真があった。よしこれにしよう。

大野山は仁科峠から黄金崎に近づいたあたりに位置する600mちょいのマイナーな山。踏み跡がある程度で、登山道はなし。

ハイカー情報では宇久須漁港からアプローチしているようだが、今回はなるべく楽な歩きで展望を楽しむことが目的。山頂直下を林道が通っているようなので、最短距離まで長い林道を車でアプローチ。

林道の最奥近く。大野山の南稜線を林道がまたいだあたりに駐車して、尾根に入る。
登山口。とくに標識等はないが、軽い踏み跡がある。

ゆっくり歩いて往復1時間ほどの軽いハイキングでした。道はないが踏み跡を拾っていけば歩きやすい尾根。

雲見温泉に到着。この山が大野山だったのではないか・・・・な?

今回の宿は「漁師の宿 太郎」。美味くてたっぷりあってもう最高でした。酒持ち込み自由という鷹揚さもいいね~。

翌日は海沿いの展望観光を楽しんで帰宅。

北白樺高原・姫木平ハイキング

このコース歩いてみた。
車山の近くで展望のよい笹の尾根をゆるやかに歩いて行くコースらしい。

エコーバレースキー場(休業中)の駐車場からスタート。
コースを反時計回りに登って行くと、背後に蓼科山から八ヶ岳の全貌が開ける。

八ヶ岳
尾根の先に車山が見えてくる。
主稜線にあがると八ヶ岳~四阿山~後立山連峰~槍穂高~乗鞍~木曽御岳~中央アルプス~南アルプスと360度の展望。写真の背景は槍穂高。
冬枯れの笹尾根を歩く
南の耳というピーク。すぐ先には北の耳というピークがある。
周回コースは車山の手前で登山口方向に戻り始める。
殿城山のピーク
気持ちのよい下山路

コースタイム3時間のルートを4時間弱かけて一周した。

締めは小淵沢駅前、井筒屋の鰻。絶品です。

酒と鰻と観光登山

夫婦で6日間の夏休み。
どこへ行くかの議論は、「何食べようか?」から始まります。
「山形で米沢牛食べて月山登ってこようよ」と妻。
「北陸で寿司~。ついでに西穂?」と体調悪いと牛肉食べられない私。
直前までもめたものの、東北も北陸も天気予報が悪く、良さそうなのは東海方面かな。
そこで思い出したのが、昔仕事で何度か行った静岡県吉田町の鰻がうまかったこと。
んじゃあまあ、鰻だけで6日間も東海を旅してもしょうがないし、八ヶ岳の家をベースにのんびりしつつ、途中のイベントとして中部自動車道で吉田町へ行こうという、半ば腰砕けプランに落ち着いた。まあ天気悪いんじゃあしょうがないよね。

【夏休み1日目】
八ヶ岳の家は最近山仲間との宴会場と化してまして、夫婦でゆっくり過ごすのは久しぶりかも。
伸びきった草を刈ったり、掃除したりして。
畑の中の直売所で枝豆見つけて即購入。
獲れたての枝豆って最高だよね~と思い切り期待しながら茹でたらちっとも美味くなかった。そういうこともあるのね。

【夏休み2日目】

最近「この辺」の山登りに凝ってる。

この図は「清里から甲府に至る林道、クリスタルラインの案内図から。
西が清里の牧場やら八ヶ岳界隈。
東が瑞牆山や茅ヶ岳など。
その間にあって不遇ななぁ~んにもない地帯。これが好きなわけです。
概ね、飯盛山の南にあたる比志津金山塊というエリア。

さて2日目はお盆休み最中で、どこへ行っても混んでるだろうし、マイナーで軽い山歩きでもしようと地図をぼんやりと眺めます。
有名な飯盛山の南、佐久と北杜市の境あたりに「樫山牧場」というのを発見。ほとんど知られていないし(つまり人がいない)、場所がら植生や岩質、地形などを考えると絶対に良いところなはず!
八ヶ岳がよく見えて、なだらかな丘で、うまくすると牛なんかも歩いているかも。期待がふくらみます。
実は「樫山牧場」でググってちょっと嫌なキーワードなんかも見え隠れしていて妙な予感はあったのですが・・・・

やっぱりこうなっていたか・・・・
ソーラー発電ですね。
牧場は廃業したらしい。
行き止まりで入れません。
自然破壊と言えばかつてゴルフ場だったのが、今やナンバー1はこれかもね。
川上村も北杜市もみぃ~んなせいぜい数千万円の固定資産税とせいぜい十数人レベルの雇用と引き換えに、自然資産と景観を売り飛ばしているプチプチ商人なんだな~などと、ろくに調べもせずイメージだけで憤慨しきり。でもまあ実際、観光開発に失敗した自然エリアはどこもこんな感じになってきていて、われわれ篤志家の遊び場はどんどんなくなってます。

では牧場つながりでもう少し北の平沢牧場を目指してみましょう。
これはもう飯盛山の南麓で、牧場はまだやってるんではなかろうか。

おお。なかなか良いところではないですか。
ただ牧場は放牧中につき柵が張り巡らされていて入れません。
「なんか閉鎖的でやだね~」とかぶつぶつ言いつつも、ソーラーよりは納得して柵のまわりをウロチョロと歩き回りましたです。

小一時間は歩いたものの柵の中を通る登山道には入れません。
私はまあ「こんなもんだよ。うち帰って飲むか~」てなもんですが、妻は歩きたりない様子。
「あんたの嫌いな観光登山でもいいから、気持ちのよい登山道が歩きたい!」という妻に導かれて、前に歩いたという美しの森へ。

美しの森駐車場に車を停めて、よく整備された登山道を散歩。

木道がずっと続いていてハイステップの連続。これってつらいんだよね~
でもまあ緑のなかを歩き回ってそれなりに楽しめました。

【夏休み3日目】

そろそろ世間のお盆の最終日だし、空いてきたかな~とメインイベント鰻ツアーに出かけます。
北杜市から静岡は中部自動車道できて近くなったね~

あっという間に吉田町。

吉田町の名店、鰻の八木秀

お盆休み、まだ終わってなかったらしい。
行列になってて、1時間以上待っての入店。
私の人生で最長の待ち時間だったかも。
特上、うな重に鰻の白焼きついて5千円くらいだった。
この味でこの値段なら行く価値あるな~。大満足。
もちろん私は運転を妻にまかせて日本酒で一杯。

この日は近所のビジネスホテル泊。
夜は寿司を求めて出かけたけど、回転寿司しかなかった。
いずれにせよ鰻で満腹になってて、あまり食べられなかったんだけどね。

【夏休み4日目】

朝からなんとなく曇り空。予報では午後から雨。
中部自動車道から見て格好いい!と思ってた篠井山の登山口を一応目指したけど、途中からすでに雨が降り出して転戦。
では観光だけでもと日蓮宗の総本山、身延山へ。

はじめて来たけど思いのほか良いところですな。気持ちのいい境内です。
車で上のほうまで上がってしまったので、参拝用のこの階段は登ったふりだけ。

名物のゆばと身延まんじゅうを購入して八ヶ岳に帰宅。
八ヶ岳の隣人にまんじゅう土産に持って行ったら、その人身延出身で身延から帰ってきたばかりだった。はは。

【夏休み5日目】
テニスして休憩。

【夏休み6日目】

夏休みも最終日。前の日に東京に帰ってテニスクラブ行くかというアイデアもあったんだけど、この日は天気予報がよくなったので、山登りに行くことに。
前日You tubeでかほちゃんの山登り動画を観ていて、「白峰三山が見たい!」という妻。

You tubeで観る山登り系動画って、あんまり良いのがない印象。
独りよがりだったり、やたら危険をあおってみたり、歩きながらGo proで撮影した画像を延々流したり。
そんな中で彼女のは本気度が違う気がする。
動画を観る人(登山初級女子が主なターゲットかな)の気持ちに寄り添って、必要な情報を端的にまとめ、自分が歩く姿も一度撮影して戻ってカメラを回収するところまでやってるのでイメージがつかみやすい。
なにより食いっぷりの良さ飲みっぷりの良さも含めて好感度高めなのと、冗長にならない編集が秀逸。錚々たるクライマーたちが彼女にあってメロメロになっているのも頷けますな~

私にしても有名な山やルートを標識に導かれて、ぞろぞろ登るのが楽しいのかな~てな気持ちもあったわけですが、かほちゃんがフォーカスして見せる景色や花や緑の美しさ、ファッション、山小屋生活の魅力・・・・そういうコンテンツに妻がどんどん心奪われる様子を見ていて、視点の違いに気が付いたりもしました。

さて白峰三山見学ツアーのため櫛形山に向かったけど、8月いっぱい林道が工事中で登山口に行けず。

で、夜叉神峠に転戦。

これ大当たりでした。

なだらかで歩きやすい登山道を小一時間で夜叉神峠。そこで一気に視界が開け、三山全部見えました。

さらに鳳凰三山方面に行けるところまで行って引き返そうと縦走路をハイキング。
樹林帯ですが、途中北岳の山頂がちらっと見えました。

杖立峠

まあ時間的にここを終点として引き返すことに。
でもまた悪い癖がでて・・・・

地図見たら「大崖頭山」てのが近くにあるではないですか。
登山道の記載はないけど、これだけ人が多くくるエリアですから、踏み跡くらいあるでしょう。

道、踏み外します。

道、踏み外し大正解。踏み跡はしっかりあるし、登山道以上に原生的な緑が美しい。妻は熊を恐れてずっと話をしながら歩いておりました。
山頂には三角点のみ。往路を引き返し、夏休みはおしまい。

比志津金山塊、狼煙リレーの城たち

比志津金山塊と言われる、一連の里山的な山たちに関心をもってざっとネットリサーチをしてみた。比志も津金も北杜市須玉町に属する地名ではありますが、比志津金山塊全体がどちらかに属しているわけではなく、行政的には須玉町小尾、比志、下津金、上津金、江草、東向・・・・と言ったいくつかの地名が包摂されているようです。まあそれは所詮行政区分ということで、この山塊の性格を決定づけるものではないでしょうがね。
さて、この地域を地図などで眺めていると、多くの神社仏閣や城址があることがわかります。そして各城址について調べると実に多くの狼煙台がそこに連綿と設置されていたことがわかります。
もうひとつわかったのは、先日登った斑山には金鉱山があったらしいこと。

北杜市高根町側(西側)からの斑山

ここでは歴史、文化の調査を目的としているわけではなく、興味の対象はあくまで「里山的な楽し気な山脈」なんですが、上記のリサーチからとりあえず安直な結論をくだすなら、この一帯は甲斐武田源氏一族の発祥の地とも言われるくらいの武田源氏ど中心な地域であり、文化的痕跡を多くのこしている地帯であるということです。武田家は金鉱山の開発といった産業を興し、この一帯に点々とつながる城のネットワークをつないだ狼煙リレー方式の伝達網を駆使しつつ、棒道と呼ばれる物資や人を運搬する戦略的ロジスティクスを展開して信濃などを攻略していったと、そういうことのようです。

根古屋神社の大ケヤキと獅子吼(ししく)城址(城山)

獅子吼城(別名江草城または江草小屋)は標高788mの山城で、山名は城山となっている。当然ながら狼煙リレーの重要な中継地点の一つ。その麓にあるのが根古屋神社で、本殿をはさんで二本あるケヤキの巨樹が国の天然記念物とされ、観光対象ともなっている・・・・・と情報にはあるが、ゴールデンウィーク中に2回いったが一切人には出会わず。つまり静かな良いところだった。

なかなか立派なケヤキです。樹齢1000年とも言われているらしく、実際樹の洞は大きく開き修復が施されている。

根古屋神社の右手を巻くように細い車道を進むと、獅子吼城址への登山口があります。

気持ちのよい樹林と岩ごろごろの急登を15分程度で山頂に着きます。
山頂からは甲斐駒ヶ岳をはじめ、南アルプスの連山や富士山までが一望できます。

海岸寺

海岸寺は比志津金山塊の西。小川山に通ったクライマーなら、安くお風呂に入れる「おいしい学校」の少し北と言えばわかるでしょうか。141号線近くの大門ダムのちょうど東くらい。大門ダムと海岸寺の間には1087.8mのピークがありますが、ここもどうやら山城だったらしく源太ヶ城と呼ばれているようです。余談ですが、地図を見るとこのピークの近くまで細い車道(林道)が到達しているように見えるので確認にドライブしてみました。が、どうも廃道くさく、車でのアプローチは難しそう。

海岸寺は臨済宗の禅寺。

山奥の静かな禅寺、海岸寺は入口に「観光客は受け入れていない」旨、板書されています。境内には100体観音といわれる石仏が並んでいます。

禅寺だけあって静けさに包まれた境内は心安らぎます。
樹林を前にした瞑想用のベンチなどもあります。
2回訪ねましたが、まったく人には会わず。

2回目は観音堂のさらに上の山中を散策(道はなし)。とおくに甲斐駒が見えます。

比志津金山塊って知ってる?

八ヶ岳南麓の別宅で半日ほど時間があったので、軽い山歩きでもしようかと周辺の地図を見ていてみつけたのが斑山(1115m)。マイナーながら登山道もあって1時間ほどで山頂に行けるようです。

この辺を比志津金山塊と言うそうです。

斑山のことを登った後にわかったのですが、この茅ヶ岳(にせ八ヶ岳とも言われる)と八ヶ岳の間に位置する山塊を比志津金山塊というのだそうです。甲斐大泉駅近くの別宅に通うたびにこの山並びが気になってはいたのですが、その名前は初耳でした。

で、とりあえず斑山行ってきました。

多麻トンネルの西に「斑山登山口」と小さく書かれた登山口があります。

【斑山】
斑山は比志津金山塊の南端近くにあります。
小さく目立ちにくい登山口の反対車線側に駐車して登山開始。舗装された林道はすぐに樹林の登山道となります。
最初はいくらか急な登りですが、稜線にはいってからは気持ちのよい起伏を越えていきます。八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳の山々も遠望できます。
ブナの花々や珍しいきのこ類も目を楽しませてくれます。
のんびり歩いてピークをいくつか超えていくと、1時間ちょいとで山頂に到着。

さて下山後、斑山について調べてみました。
斑山は日本山岳会山梨支部で発表している「甲斐百名山」のひとつとして紹介されていました。そしてそれ以外にも比志津金山塊から、笠無(1476m)、三ツ沢の頭(丸山)(1665m)の二つが入っているようです。
これらの山には時折登山者が入っているようで、登山記録には斑山が貴重なきのこ(松茸?)の産地であるため、秋は閉鎖されるとか書かれていましたよ。

斑山にはこんなキノコも多数。

Google画像検索するとChaga Mushroomというのが近い感じ。もしそうだったらカバノアナタケとか霊芝とか言われる貴重なキノコなのかも???

比志津金山塊。なにやら楽しくなってきました。
● 立地的にマイナーで人静かな山歩きができそう。
● 八ヶ岳や南アルプスにも近い絶好の山岳地帯
● 松の植林が一部あるほかは広葉樹のブナ林で4月のこの季節は緑が美しく、花々も楽しめる。キノコ類なんかも豊かなのかも
● 周り中に由緒ありげな神社仏閣が多くあります。歴史的な発見もあるかも。

というわけで、しばらくはこの辺で遊べそうです。

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