ピレネーの山々に憧れていた。
歴史の深い山村から見上げる岩峰でクライミングをする。村の人々と交流し、美味いワインを共に飲み、やがて年齢をとってから古い友人の多くいるそのピレネー山麓の村に住まう。
なんかそんなイメージにぴったりだと思っていた。ほとんど行ったこともないくせに。
結局、中高年に足を突っ込んでから初のピレネーデビューとなった。もちろん今回クライミングはなし。 今回は2週間の日程。バルセロナでレンタカーを借り、ピレネー山脈のスペイン側(カタロニア地方)を気の向くまま走りまわるプラン。
2020年1月31日、 マドリッドの空港に降り立ち、2月1日、RENFEという高速列車でバルセロナに移動。
早速の観光。
バルセロナには若いころ何度か来たし、近くの小さな町にしばらく住んだこともある。だがそのころは歴史だの建物だのには何の関心もなかったらしい。今更ながら街の美しさを堪能する。
バルセロナに2泊して観光と美食を楽しみ、2月4日、レンタカーを借りて出発。
さてこの日の宿泊はあらかじめ日本から予約していたCardonaという街の中心にあるお城の中のお部屋。いわゆるParadorという施設。
Paradorというのはスペイン国内のお城や歴史的建造物などに宿泊できるようにした施設。今回はじめて泊まりましたが、これはお薦めです。そこそこの料金とられますが、宿泊料金に含まれる食事がとにかく最高でした。食卓には地元のオリーブオイルが何種類も並べられていて、今まで知っていたオリーブオイルはいったいなんだったんだろうという味に狂喜して片っ端から試しました。
翌日2月5日はいよいよ予定のない旅に出発。妻の希望でRepollという山村の修道院を見学したあとは山道を走り、Geronaのホテルにチェックイン。近くの丘やら街やらを散歩。この後も続きますが、行く先々が美しい街並みと城と歴史的建造物で満たされていて、いちいち記憶するというより歴史漬けの旅という感じになってきます。
2月6日。ゆっくり街を散歩しなおしてから出発。とりあえずピレネーの山のほうを目指してドライブ。Sant Joan de les Abadessesという小さな街に立ち寄り、ランチタイムとする。たまたま飛び込んだCasa Rudesという小さなレストランの定食が最高。あたりまえのように小さなボトル入りワインがついてくるのもいいね~(水も選べるけど)。
ここでとりあえずの旅程・・・というか今夜の宿泊先についての作戦会議。結局のところぐるぐると山道を走り回ったあげく、たまたまたどりついたSetcasesというスキーリゾートのような街(村?)で小さなホテルに飛び込む。バルセロナではだいぶ英語も通じるようになっていたけど、さすがにここまで来るとほとんど英語は通じない。
2月7日はホテル周辺でハイキングをすることとする。ホテルでもらったハイキングマップを頼りに谷の上のほうにある避難小屋を目指すが、途中から道が凍っていて引き返す。で、ホテルの裏山に続く道にあがっていくとピレネーの山々が遠望できるナイスセレクション。
ハイキング後は妻の「ピレネーの奥地Boi渓谷にあるロマネスク教会を見たい」という希望に沿って、渓谷入口の小さな山村Trempに移動。写真はないが道中360度広がる雄大な光景に見惚れつつのドライブだった。
2月8日。Boi渓谷にドライブ。
2月8日も同じ家に泊まり、9日旅の最後はリラックスモードで過ごそうと海沿いの街Cadaquesに向かう。
海沿いのリゾートホテルは広くてのんびりした雰囲気。ここはテニスコートがあるので久しぶりで道具を借りてプレイ。でも道具やコートがいまいちですぐに飽きてしまい、コートに転がっていたサッカーボールでサッカーの真似事を・・・・・
そして素人プレーヤーが至近距離から蹴ったボールを手で止めた妻はなんと腕を骨折してしまった。
街の医療センターで見てもらうが、たぶん骨は折れてないだろうと包帯をぐるぐる巻きにしただけ。
2月10日、フィゲレスの街に立ち寄り、バルセロナに戻った。ホテルの近く、Bouqueria市場のパエリャ屋さんはパエリャはもちろん、ほうれんそうのフリットやタコのアリオリオが美味しかった。
2月11日、バルセロナには2泊するので、この日はゆっくり過ごす。
2月12日、Renfeでマドリッドに移動。ここでも1泊。13日に帰国の途についた。