妻とは小学校1~2年の多くの時間をともに過ごすほどの仲良しだった。
でも小学校3年生のときクラスが別れてからは、なんだかんだ40年以上の音信不通。子供ってこういうところが淡泊で、お互い連絡先すら交換していなかったのですな。
それぞれに家庭を持ち、子供を育て、そして配偶者を亡くしたという似たような境遇の者同士が再会し、一緒に生きていくこととなりました。
再婚してからもしばらくは、それぞれの子供たちと暮らしていましたので、週末を二人で過ごす場所としてこの家を手に入れました。

甲斐大泉は小さな無人駅

八ヶ岳南麓、甲斐大泉駅の南に位置するここは、中級山岳に囲まれた美しい環境が最大の魅力です。

高度1000メートルに位置するこの家に週末に通うようになってからは、白樺や多くの緑に恵まれた自然のなかを散歩したり、家から見える山を順番に登っていったり、また近所にいくつかあるテニスコートで妻からテニスの手ほどきをうけたりといった日常が始まりました。

当初はほぼ毎週ここに通っており、それぞれの子供たちや友人が遊びに来たり、私の山仲間が登山のついでに寄ってくれるようになりました。天気の良い日にはバルコニーや庭でバーベキューをするのも楽しい時間です。